「オープン・スペース 2013」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートにおける代表的な作品,先端技術を取り入れた作品,批評的な観点を持つ作品,さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを,作品の理解を助ける解説とともに展示し,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方,現代社会における問題,未来への展望や,さらに新しい感性や美意識について考えるきっかけとなることをめざしています.
会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップや,学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.
オープン・スペースとは,ギャラリー,ミニ・シアター,映像アーカイヴ「HIVE」などの,ICCが持つ機能を総合したスペースです.2006年の開始以降,年度ごとに展示内容を変えながら入場無料で公開しています.ICCの活動理念にもとづき,より多くの方々に,先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています.
オープン・スペース 2013
2013月5月25日(土)—2014日3月2日(日)
概要
会期:2013年5月25日(土)─2014年3月2日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時─午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/28─1/3),保守点検日(8/4,2/9)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
展示作品
《心音移入》 [2010]
《マシュマロスコープ》 [2002]
《生成と消滅 2012》 [2012]
《イデオジェネティック・マシン》 [2011]
《自針と分針》 [2009]
《未来の足跡》 [2009]
《まばたき証明写真》 [2011]
《不可視関数試論》 [1996]
《2.73次元の直方体型レゴスポンジ》 [1998]
《座標空間表示装置と三次元五目並べ》 [1998–1999]
《『芸術特許』書籍》 [2010]
《遠心力体験装置》 [2011]
《ジャグラー》 [1997]
《見ることは信じること》 [1996]
《心象自然研究所》 [2013]
《Tab. Glitch》 [2013]
《Facing to File Formats》 [2013]
《What happens when all keyframes are removed.》 [2013]
《moving objects | nº 692 - 803》 [2012]
《時折織成 ver.2—落下する記録》 [2013]
展示期間:2013年5月25日(土)—9月1日(日)
展示期間:2013年10月1日(火)—2014年3月2日(日)
研究開発コーナー
大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.*会期中にシンポジウムの開催と数回の展示替えを予定しています.
新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」
「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)
関連イヴェント
アーティスト・トーク ノヴァ・ジャン
アーティスト・トーク 中ザワヒデキ
パフォーマンス Open Reel Ensemble
ギャラリーツアー
アーティスト・トーク&パフォーマンス ペ・ラン
アーティスト・トーク 池内啓人(エマージェンシーズ! 020 出品作家)
アーティスト・トーク「生命をオープン・スペースで考える」 metaPhorest(早稲田大学生命美学プラットフォーム)
ワークショップ「オープンリール演奏体験ワークショップ」 Open Reel Ensemble
アーティスト・トーク 前谷康太郎(エマージェンシーズ! 021 出品作家)
アーティスト・トーク&パフォーマンス ucnv
アーティスト・トーク「SymbioticA × metaPhorest:生命をオープン・スペースで考える2」 metaPhorest(早稲田大学生命美学プラットフォーム)
HIVE
ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.