私たちの身の回りにある自然からいろいろな断片を取り出そうとする試みです.この部屋の棚には,自然にまつわるいろいろなものが置いてあります.たとえば,石は物質であり,いろいろなものの元になる素材でもあります.それだけではなく,私たちは石そのものの形や色などからインスピレーションを受けることもあります.石を思い描くとき,石そのものの性質を表わすだけではなく,石からもたらされる心象(心の中に浮かんだ風景)として表わすこともできるのです.
この心象自然研究所は,作家の思考プロセスそのものであり,自然の素材のさまざまな側面を視覚だけでなく,触覚,聴覚,嗅覚などの複数の感覚,またはそれぞれの記憶を通して,心象イメージを形成する実験を行なっていきます.ここにある作品や本,そしてこの部屋自体が,私たちの心の中に生まれるイメージを引き出すための空間であるとも言えます.
展示棚デザイン/設計:mamm-design
第1期 展示期間:2013年5月25日(土)—9月1日(日)
テーマ「ハナ」「イシ」
第2期 展示期間:2013年9月3日(火)—12月1日(日)
テーマ「シシ」「ムシ」
第3期 展示期間:2013年12月3日(火)—2014年3月2日(日)
テーマ「ソラ」