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《不可視関数試論》 [1996] “Essay on Invisible Functions”

中ザワヒデキ

《不可視関数試論》

作品解説

タッチパネルに表示された言葉をひとつ選択すると,その言葉が読み上げられると同時に電光掲示板に表示され,そしてブラウン管モニターにはコンピュータ・グラフィックスによるイメージが現われます.別の言葉を次々に連続して選んでいくと,最初に表示されたイメージに新たなイメージが重なって表示されたり,最初のイメージが変形したり,移動したり,変色したり,増殖したりなどの効果が与えられます.

言葉は全部で120種類あり,一度に連続して20まで選ぶことができます.用意された言葉は何かの意味をもったものだけではなく,音としての面白さなどからも選ばれており,組み合わされた言葉もまた意味の通った文章になるとは限りません.イメージもまた抽象的なものも含まれるため,意味するもの(言葉)と意味されるもの(イメージ)の関係は必ずしも対応したものにはなりません.

この作品は,言葉を選んで組み合わせることで文章を作ることができ,同時に,絵を描くことができる装置です.または,絵を描いたり動かしたりすることで,言葉を組み立てることができる装置であるとも言えるでしょう.言葉は,あるイメージを表示し,さまざまな効果を実行するためのコマンド(指示)であり,プログラムという規則によって,言葉とイメージを見えない関係性によって組み合わせるための装置なのです.

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