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《イデオジェネティック・マシン》 [2011] “Ideogenetic Machine”

ノヴァ・ジャン

《イデオジェネティック・マシン》

作品解説

キーボードのEnterキーを押すと,コミックのコマがひとつずつ順番に表示されます.各コマは,作家自身が描いた絵のデータベースから読み出されますが,カメラで撮影された鑑賞者の姿がその場でコミックタッチに変換され,主人公として登場するコマもあります.できあがったマンガはメールで送ることができ,鑑賞者はコマの流れを追いながら,空欄のふきだしにセリフを加え,自分だけの物語を構築していきます.

タイトルに使われている「イデオジェネティック」は,言語表現を用いずに感覚やイメージだけで連ねられていく思考プロセスを指します.その言葉どおり,この作品でコミックが生成される過程では,言語がまったく介在しません.一見互いにつながりがないように思われる絵と,空のふきだしを伴って現われる鑑賞者自身の姿によってコミックができていく様子は,まるで私たちの意識の流れそのもののようにも感じられます.

そして,完成したコミックのコマとコマの間から文脈を想像し,ひとつの物語を見いだす行為は,私たちが頭の中で,とりとめもないイメージの羅列から論理を抽出したり抽象化したりして,言語として表現することとそっくりであることにも気づくでしょう.


この作品は,アイビーム・アート+テクノロジー・センターの支援により制作されました.
技術協力:ジェイク・ジェフリーズ

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