「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートにおける代表的な作品,先端技術を取り入れた作品,批評的な観点を持つ作品,さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを,作品の理解を助ける解説とともに展示し,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方について考えるきっかけとなることをめざしています.
11 回目となる今年度のオープン・スペースは,「メディア・コンシャス」をテーマとし,メディアに意識的に対することで新たな価値を見出していくという,メディア・アートの持つ性質に焦点をあてた展示となります.
会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップ,学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.
オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス
2016年5月28日(土)—2017年3月12日(日)
概要
会期:2016年5月28日(土)—2017年3月12日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/29–1/4),保守点検日(8/7,2/12)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
展示作品
お一人ずつの体験のため,整理券発行による予約制でご案内します.
無響室での少人数ずつの体験のため,整理券発行による予約制でご案内します.
連携プロジェクト
ICCと他の外部機関,施設との連携によって,国際的なメディア・アートを介した文化交流を推進するためのプロジェクトです.今年度は,フランスのメディア・アートの国際賞であるデジタル・ショック賞受賞作品,およびアジアのメディア・アートをフィーチャーした展示を行ないます.
研究開発コーナー
大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.会期中に展示替えを行なう予定です.
新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」
「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)
HIVE
ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.