国際交流基金アジアセンターとICCの連携企画として,日本とアジア諸国の現代の芸術表現におけるメディア・テクノロジーの役割,活用法などをテーマとした展示を行ないます.今回は,「ルマ(家)とハラマン(庭)」と題し,インドネシア,ジョグジャカルタを拠点に活動するライフパッチを紹介します.
ライフパッチは,2012年にジョグジャカルタで結成された,科学者,プログラマー,デザイナー,アーティスト,プロダクション・マネージャー,キュレーターといった多様なメンバーで構成されるアーティスト・コレクティヴです.デジタル・テクノロジーを駆使して,社会における問題提起としての実践的芸術表現や,次世代の育成といった様々なプロジェクトを自主的に立ちあげるなどの活動を行ない,2014年には,アルス・エレクトロニカ デジタル・コミュニティーズ部門にてオノラリー・メンションを受賞しました.インターネットや,オープンソース・ハードウェアの普及といった,テクノロジーの民主化の流れを受けながら,インドネシアのコミュニティ文化に根ざした,DIWO(Do It With Others=みんなでやろう)の精神によるユニークな活動を展開しています.
会期は「ルマ」「ハラマン」の二期に分かれており,それぞれの会期中にメンバーがICCを訪れ,展示やワークショップ,シンポジウムなどを行ないます.