単純なかたちが一定のルールでつながり,全体を構成するしくみは,人工物,自然現象を問わず現われる普遍的な原理です.美術家の野老朝雄はこの原理を「個と群」と呼び,多様な作品を生み出しています.また,東京大学教養学部で開講されている「個と群」(文理融合ゼミナール)では,受講者が野老と東京大学の舘知宏と協働し「個と群」の創造プロセスを実践しています.その過程で生まれた副産物からは,芸術,科学,情報,工学,数学をまたいだ豊かな学際的研究領域が広がっています.この活動を端緒として始まった展覧会「つながるかたち展」はこれまでに2回開催されています.本展ではそのスピンオフとして,かたちをつくることから始まる学術の連鎖を紹介します.
東京大学 舘知宏研究室 × 野老朝雄 × [ ]
「つながるかたち展 2.5」
2023年6月24日(土)―2024年1月14日(日)
東京大学 舘知宏研究室 × 野老朝雄 × [ ]
「つながるかたち展 2.5」
「CONNECTING ARTIFACTS 01 つながるかたち展 01」展示風景(2021,東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館) / photo: Choku KIMURA
「CONNECTING ARTIFACTS 01 つながるかたち展 01」展示風景(2021,東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館) / photo: Choku KIMURA