Active Textileはラミネートフィルムの座屈を用いて曲面を作っているため,座屈の分岐によって鏡映対称な二通りの応力が等価な状態を取ることができます.このように構造物が二つの状態で安定した状態を持つ性質は「bi-stability」と呼ばれます.
本作では正方形を敷き詰めたActive Textileを多層に重ねて頂点を固定しました.各層がbi-stabilityを持ってフリップすることで,全体が畳まれた状態から立方体に展開した状態までを行き来するmulti-stabilityを持つ構造が得られました.
原案は田崎祥,足立航人との協働により生まれました.
(上條陽斗,木島凪沙)