「オープン・スペース 2015」展は,メディア・アート作品をはじめ,現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ,幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です.メディア・アートの代表作や新作,歴史的な作品,また教育機関による研究成果としての作品などが展示され,作品を楽しむだけでなく,その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方などについて考えるきっかけとなることをめざしています.
会期中には,アーティストや有識者を招いたトーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップや,学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど,さまざまなプログラムを用意しています.
オープン・スペースとは,2006年より開始された,ギャラリーでの年度ごとに展示内容を変える展覧会,ミニ・シアター,映像アーカイヴ「HIVE」などを,入場無料で公開するものです.ICCの活動理念にもとづき,より多くの方々に先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています.
オープン・スペース 2015
2015年5月23日(土)—2016年3月6日(日)
概要
会期:2015年5月23日(土)—2016年3月6日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日,ただし9/22は開館),年末年始(12/28—1/4),保守点検日(8/2,2/14)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
展示作品
フォンタナは,自身の音響作品のことを「音響彫刻(Sound Sculpture)」と呼んでいます.それは,地理的に離れたふたつの都市の音を同時に聴くことで,さまざまな音の要素から連想される意味や記憶を鑑賞者に想起させるもので,1970年代より,美術館のスピーカーで流したり,ラジオで放送したりするプロジェクトを行なっています.
展示期間:2015年5月23日(土)—9月13日(日)
展示期間:2015年9月15日(火)—2016年3月6日(日)
研究開発コーナー
大学などの研究機関における研究成果や事例を紹介するコーナーです.技術者や教育現場から発想される未来像を提示するとともに,最先端技術の共同研究の場としても展開していきます.*会期中にシンポジウムの開催と数回の展示替えを予定しています.
新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」
「エマージェンシーズ!」は,今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです.(年間3回展示予定)
関連イヴェント
アーティスト・トーク ビル・フォンタナ
アーティスト・トーク 菅野創+やんツー
アーティスト・トーク AKI INOMATA(エマージェンシーズ! 025 出品作家)
ギャラリーツアー
IAMAS 車輪の再発明プロジェクト 研究会
アーティスト・トーク 田中健司(エマージェンシーズ! 026 出品作家)
アーティスト・トーク 平川紀道
アーティスト・トーク&パフォーマンス 大和田俊(エマージェンシーズ! 027 出品作家)
Filament Live Installation at ICC
『Anarchive No.6:藤幡正樹』出版関連シンポジウム
ギャラリー・トーク 情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 車輪の再発明プロジェクト
アーティスト・トーク セミトランスペアレント・デザイン
HIVE
ICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)では,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から視聴することができます.また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴可能です.ウェブ版の映像には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することをめざしています.