ICC オープン・スペースは,ギャラリーの一部,図書室,ミニ・シアター,ラウンジなどを活用し,年度を通じて開放される入場無料のコミュニティ・スペースです. これまでICCが理念として掲げてきた活動の集積として,アート&テクノロジー,研究開発,ネットワーク,アーカイヴなどのゾーン及びコーナーにおいて十数点の作品が無料で鑑賞できるとともに,ICCの活動の歴史をさまざまな資料,映像記録などにより参照することが可能です.
カフェ,ショップ,休憩スペースなどのアメニティ機能を持ち,くつろぎ楽しみながら先進的な表現活動に出会い,交流し,新しいコミュニケーション文化の流れを感じ取れる「場」となることを期待しています.
オープン・スペース 2007
2007年4月19日(木)─ 2008年3月9日(日)
オープン・スペース 2007
概要
開館期間:2007年4月19日(木)─ 2008年3月9日(日)
会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前10時 ─ 午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合翌日), 年末年始(12/28–1/4),保守点検日(8/5,2/10)
入場無料
主催:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
展示作品
アート&テクノロジーゾーン
アート&テクノロジーゾーンは,メディア・アートを代表する作品を展示し,体験することができ,また「インタラクティヴ」「映像」「インターネット」といった複数のキーワードに沿った解説によって,近年の情報社会における芸術表現の推移を概観できるエリアです. さらに,企業や公的機関や大学などの研究開発展示から,若手クリエイターの紹介および発表の場の提供,また,1990年以降のメディア・アートおよび社会・文化的動向をまとめた年表などにより,来館者の多角的な理解を促すことを目的としています.ほかにも,音の反響が吸収される部屋,無響室やラウンジなどを併設しています.
研究開発コーナー
企業の研究所で進められている先端的な研究や国が開発を支援するプロジェクト,大学などの教育機関における研究成果など,産官学それぞれの研究事例を紹介するコーナーです.
ネットワークゾーン
インターネットを中心にさまざまなネットワークが生活のなかに入り込んできた現在,そうした技術変化を語る上で「ネットワーク」という言葉を欠かすことはできません.このゾーンでは,ネットワーク技術に触発されたアート作品,あるいは新たなコミュニケーションや表現の創発を促すような技術を展示します. ネットワークによって,遠方にいる複数の他者とのやりとりや,空間的に分断された人間同士がつながりあうということにどのような新しい認識可能性が生まれるのでしょうか?
このゾーンではそのような問いに対する答えとなるような作品や双方向の高画質映像配信技術などを展示します.
アーカイヴゾーン
アーカイヴゾーンは,図書室での資料の閲覧やミニ・シアターでの映像作品の上映,およびICCの映像アーカイヴ「HIVE」(ハイヴ)によって構成されています. HIVEでは,ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品,アーティスト,科学者,批評家などのインタヴュー映像,1997年の開館以後開催されてきたICCの数多くの活動―展示,シンポジウム,トーク,ライヴ・イヴェント,ワークショップ―の映像記録をデジタル化し,コンピュータ端末から閲覧できるようにしています.
また,上記のコンテンツのうち一部はHIVEのウェブサイト(http://hive.ntticc.or.jp/)からも視聴することができます.ウェブ版の映像には,クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与され,非営利目的での創造的利用を可能にすることで,文化資源としてのICCの活動記録をよりオープンなかたちで社会に開示することを目指しています.
新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」
「エマージェンシーズ!」は,これから期待されるアーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトをいち早く展示するコーナーです.