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エマージェンシーズ! 004
谷口暁彦「ダングリング・メディア」

2007年4月19日(木)—6月24日(日)

概要

ラジコンヘリコプターを操作して周波数をコントロールするライヴ,五線譜という紙の物質性を利用することで生成される「楽曲」や演奏,サーキット・ベンディングを施したデジタルカメラによるセルフ・ポートレート.「宙づり(ダングリング)」というコンセプトをめぐって谷口暁彦が展開している多彩な活動から,最新の3プロジェクトを紹介しました.

谷口は,美術における「地と図」の関係や,しばしば対立する関係として語られがちな「プランと実践」「物質と情報」「内と外」などという二項を媒介するインターフェイスの存在を,矛盾する状態と捉え,「宙づり」と命名しています.二項の狭間において,突如として現われる規定さえ不可能な曖昧な状態,そこに谷口は「未だ見ぬメディウムの質感」を感じ,突き放したユーモアと真摯さをもって対峙しているのです.じつは,「ダングリング・メディア」を探求し続ける谷口こそが,宙づり的なメディウムかつ存在だと言えるのかもしれません.

展示作品

参加アーティスト

谷口暁彦

1983年生まれ.多摩美術大学大学院修了.自作のデヴァイスやソフトウェアを用い,メディア・アート,ネット・アート,ライヴ・パフォーマンス,映像,彫刻作品など,さまざまな形態で作品を制作,発表している.渡邉朋也とともに,メディア・アートという芸術表現について思索と実践を行なうユニット,思い出横丁情報科学芸術アカデミーとしても活動中.主な展覧会に「[インターネット アート これから]―ポスト・インターネットのリアリティ」(ICC,2012),「思い過ごすものたち」(飯田橋文明,2013),「オープン・スペース 2014」(ICC,2014)など.

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