最も身近なコミュニケーション・ツールである電話網をミュージアムに見立て,電話やファクシミリ,コンピュータを通じてアクセスし,約100人のアーティストや作家,文化人等の作品やメッセージを鑑賞するという実験的イヴェント.アクセス対象としては対談や朗読,音楽や小説・コミックなど5ジャンルが用意された.アクセス方法は,電話機,ファクシミリ,パソコンを使用し,作品のジャンルごとに設けられた特設の短縮ダイヤルをプッシュするのみ.拡大するサイバースペースの世界を予感させるイヴェントとなった.
『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用