展示を見て《M-02》に乗ってみたい!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために新たに追加されたのがこのイヴェ
ントです。実際には、《M-02》はグライダーとハンググライダーの中間の性格をもっているそうです。以前八谷さんはメーヴェに形の似
た機体を探して、スウィフトというグライダーを見せてもらったこともあるということですが、機体を乗りこなすために、ハンググライ
ダーのトレーニングを行ないました。
そこで今回は、八谷さんのハンググライダーの先生である桂敏之さんに「空を飛ぶことの魅力と実際」を映像を交えてお話しいただきま
した。桂さんが見せてくださったのはハンググライダーに取り付けたカメラから撮影した、タンデムフライト(インストラクターと二人
乗りの飛行)と、競技飛行の映像です。初心者が飛べるようになるまでの流れや、競技での体験談(上昇風をとらえてカラスの群れと一
緒に飛んだこともあるそうです)など、興味深い話が盛りだくさんでした。上空の映像と風の音もとても印象的でした。
また、ふもとっぱらでの《M-02》テスト・フライトに参加した夏目裕美さん(ハンググライダー経験者)と橋本喜久恵さん(グライダー
経験者)には、《M-02》に実際に乗ったときの感想や、ハンググライダー、グライダーとの違い、ナウシカとの接点などを中心にお話を
伺いました。夏目さんと橋本さんが《M-02》に乗ったとき、それぞれに普段乗りなれている方法のクセが出たそうです。例えば、ハング
グライダーでは、着陸の時に足で降りられるはやさにまで減速するため、《M-02》ではフレアーをかけすぎて失速しやすく、グライダー
では、離陸の時にウィンチ曳航と《M-02》のゴム索の感覚に違いがあるなど、体験者ならではのお話が聞けました。
お二人が八谷さんのテストパイロット企画に応募するきっかけについて、やはり「メーヴェに乗れる!」という点には興味を感じたとの
こと。桂さんのお話では、ハンググライダーに乗りたいという女性の中にも、ナウシカのメーヴェに憧れて練習を始める人もいるという
ことでした。
トークを聞いて、空を飛んでみたいと思った方が多かったのではないでしょうか?トーク・イヴェント終了後の質問では、実際にハング
グライダーを始めてみたいという声も数々聞かれました。
対談の様子(左から夏目さん、橋本さん、桂さん、八谷さん)