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ICC キッズ・プログラム 2017
オトノバ 音を体感するまなび場

2017年7月15日(土)—8月31日(木)

概要

私たちは音を聞くだけではなく,見たり,振動として感じたり,においとともに感じたり,一方で音によって広さや遠さを感じています.

それは,私たちが音を聞くということを通じて得られる情報が,耳によってだけではなく,ほかの知覚やこれまでの経験,その場の環境,などによって総合的に形作られているからです.

たとえば,タンバリンをたたけば,縁にあるシンバルがふるえるのが見え,タンバリンを持つ手には振動を感じます.雨が降ってくると,雨の音とともに雨のにおいを感じたりします.また,体育館のような場所で大きな声を出した時の響き方によって,その空間の大きさを感じることができます.

今年のICC キッズ・プログラムは「オトノバ(音の場)」と題して,「耳」だけでなく,さまざまな感覚を通じて,また体を使って音を感じられる作品を展示します.作品を体験することで,身の回りの音をこれまでとは違った聞き方,見方でとらえられるようになるでしょう.



会期:2017年7月15日(土)—8月31日(木)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),保守点検日(8/6)
入場無料

主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会

展示作品

参加アーティスト

金箱淳一

1984年生まれ.楽器インターフェイス研究者,博士(感性科学).玩具の企画,美大助手を経て,現在,慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 研究員.障がいの有無を問わず音楽を楽しむための「共遊楽器(造語)」を研究し,国内外で展示・発表活動を行なう.スペインの打楽器「カホン」をベースにして奏でた音の振動を他者と共有できる《ビブラション・カホン》など,音楽を視覚・触覚で楽しむアプローチを中心に作品を制作している.


スズキユウリ

1980年生まれ.明和電機のアシスタントを経て,英国王立芸術大学(RCA)のデザイン・プロダクト学科卒業.ダレル・ビショップに師事し,音と音楽が人に与える影響のデザインを探る.現在,ロンドンを拠点にフリーランス・デザイナーとして,イヴェントのコンテンツ・デザイン,ワークショップ・デザインを行なう.電子楽器「テルミン」奏者としても活動している.


パフューマリー・オルガンせいさくプロジェクト

香りのオルガンを製作するために結成されたプロジェクト.舞台制作・機械制作・デザイン・マネジメントを専門とするメンバーが集まり設立された,株式会社TASKO.音と音楽に特化したクリエイティヴ・チーム,インビジブル・デザインズ・ラボ.スポーツ用器具の開発や修繕,鋼構造物工事を専門にしながら,高性能二重振り子やオリジナルの音楽コントローラーの開発も行なう,デヴァイス製作の山本製作所香りのデザイン研究所を主宰し,さまざまな香りをプロデュースする,吉武利文が参加するスペシャル・チーム.


和田永

Photo: Mao Yamamoto

1987年生まれ.アーティスト/ミュージシャン.古い電化製品を電子楽器として転用させ,新たな奏法による音楽・美術作品の制作やパフォーマンスを行なう.2009年よりオープンリール式テープレコーダーを演奏するグループ「Open Reel Ensemble」を結成し活動を続けるとともに,ブラウン管テレビを打楽器のように演奏するプロジェクト「Braun Tube Jazz Band」としても活動.国内外で公演や展示を多数展開する.2015年より,あらゆる人々を巻き込みながら役割を終えた電化製品を電子楽器として蘇生させ,合奏する祭典を目指すプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を始動させて取り組んでいる.ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは,これまで11回に渡り音楽に携わった.

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