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4つの白いテーブルの上にはそれぞれ,スイッチやダイアル,ターンテーブルなどの観客が直接手で触って動かすことのできるインターフェースが取り付けられている.テーブルの表面とインターフェースには,天井に吊り下げられたプロジェクターからCG映像が投影されていて,観客がテーブル上のインターフェースを動かすと,投影された映像があたかもインターフェースと物理的につながれたかのようにリアルタイムに反応する.また映像にともなって生み出される音も同時にさまざまに変化していく.インターフェースと映像のリアクションとが密接な関係を持つことによって,普段我々が手で物を触って操作するのと同じ感覚で映像や音が操作でき,段々と物質と映像とが等価なものとして感じられるようになっていく.こうして生み出されるMixed
Realityの世界を,複数の参加者が共有しながら,共同してインタラクティブに映像と音楽を創造できる環境を作り出すのが,この作品のねらいである.
テーブルの上の音楽 No.1 [PUSH]
丸テーブルの上に36個のプッシュスイッチが,6×6のマトリックス状に埋め込まれている.スイッチの上にはそれぞれ映像の矢印が投影されており,スイッチを押すたびに方向を変える.テーブル上を移動する4つの光の動きを矢印の組み合わせによって変え,パズルのように音楽を作り出すことができる.
テーブルの上の音楽 No.2 [TWIST]
16個の自由に回転できるダイアルが,正方形のテーブル上に円形に配置されている.ダイアルを回し,テーブル上に投影されたイメージの角度を変えることで,それに合わせて作られる音楽が変化していく
テーブルの上の音楽 No.3 [TURN]
DJのターンテーブルのように自由に回転できる白い円盤が,丸テーブルの上に4つ配置されている.円盤を手で回転させ,回転スピードや方向を変えることで音と映像に様々な変化が起こる
テーブルの上の音楽 No.4 [SLIDE]
長方形のテーブル上に,8枚の前後にスライドできる白い板が並んでいる.観客がそれぞれの板をずらし,板の上に投影されたイメージの組み合わせを変えることによって,その板の上を動き回る光の運動と音を変化させることができる
Note:この作品は,株式会社エム・アール・システム研究所の協力によって,第1回国際複合現実感シンポジウム(ISMR99)への出展作品として制作された.
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