チャンネルICC
このワークショップは渡邊さんが10月に日本基礎心理学会で行なったものをもとに,ICCヴァージョンにアップデートしたもので,ウェルビーイングについてより深く理解し考えてもらうきっかけとなることを目指しています.ワークショップで使用された《わたしたちのウェルビーイングカード》は,2月27日まで開催していた「オープン・スペース2021 ニュー・フラットランド」展 リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC「触覚でつなぐウェルビーイング」で実物を展示し,ハイパーICCでウェブ版を公開しています.
ワークショップの前半では渡邊さんよりミニレクチャーが行なわれました.「ウェルビーイング」は最近耳にする機会が増えた言葉ですが,改めてその考え方や捉え方を共有します.後半では,ウェブ版のウェルビーイングカードを使い,実際にカードを引いてそこから連想する自身のウェルビーイングを答えてもらいました.その後,ブレイクアウトルームに分かれて,回答したウェルビーイングについて話し合う時間が設けられました.
この話し合いの時間は,予定していた時間では足りないほどに盛り上がりました.会社などの組織の中にもウェルビーイングな視点の必要性を感じて参加したという動機や,偶然引いたカードから普段考えないことを考えるきっかけを得られた,他の人の考え方から新たな気付きがあったという感想などが話され,お互いのウェルビーイングについて意見を交換し,質問しあう場面もみられました.
参加者の方には《わたしたちのウェルビーイングカード》セットをプレゼントしましたが,ワークショップ後もウェルビーイングを考えるきっかけとなっていれば幸いです.
ICCでは初めての試みとなるオンラインワークショップでしたが,ウェルビーイングをキーワードにみなさんと場を共有でき,充実した時間となりました.
《わたしたちのウェルビーイングカード》をつかった取り組みは,今後もNTTコミュニケーション科学基礎研究所とも連携しながら活用や展開を検討していく予定です.
[K.N.]