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スタッフ・ノート

アルス・エレクトロニカ・フェスティヴァル開催

2015年9月 5日 20:40

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Cyber Arts 15の会場となったOÖ Kulturquartier

9月3日より,オーストリア,リンツにて,アルス・エレクトロニカ・フェスティヴァル「POST CITY」が開幕しました(9月7日まで).


今年は,デジタル・ミュージック&サウンド・アート部門にて,2014年度 ICC企画展「大友良英 音楽と美術のあいだ」が,オノラリー・メンションを受賞しています.

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9月4日には授賞式が行なわれ,「オープン・スペース 2012」展でも展示を行なった,ARTSAT:衛星芸術プロジェクトがハイブリッド・アート部門でAward of Distinction,おなじく2012年に展示を行なった三原聡一郎氏が,デジタル・ミュージック&サウンド・アート部門でオノラリー・メンション,2014年に展示を行なったジェフリー・ショー氏がメディア・アートにおける先験的パイオニアとしてゴールデン・ニカを受賞するなど,ICCにゆかりのある方々が多く受賞されています.また今年は例年になく,多くの日本からの参加者で会場はにぎわっていました.

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「アルス・エレクトロニカ・フェスティヴァル」会場風景 写真左上:ARTSAT:衛星芸術プロジェクト,写真右上:三原聡一郎《          bell》,写真下:ジェフリー・ショー 

今回の「大友良英 音楽と美術のあいだ」展の受賞は,大友氏の多彩な活動の一つであるサウンド・アート分野での表現が評価されてのことだと思います.また,ICCでの展覧会ということでノミネートされ,受賞したのは今回が初めてのことになります.

この展覧会は,2008年に山口情報芸術センター [YCAM]で委嘱制作された作品《quartets》と,新作サウンド・インスタレーション《guitar solos 1》,音楽家,美術家,批評家,キュレーターなど,音楽と美術のそれぞれの領域で活動する人々のコメントやテキストを集めて展示し,あわせて「音楽と美術のあいだ」に関するエッセイによって構成されました.また,「大友良英 音楽と美術のあいだ」展のタイトルは,元ICC学芸員で2013年末に急逝された後々田寿徳氏による「美術(展示)と音楽(公演)のあいだ」(芸術批評誌『REAR』 29号に掲載)というテキストに由来しています.その経緯の詳細については,以前掲載した『「大友良英 音楽と美術のあいだ」について』よりご覧ください.

「大友良英 音楽と美術のあいだ」展の初日,2日目に開催した「オープニング・トーク」や会期中に開催した関連イヴェントの記録映像の一部は,映像アーカイヴHIVEにて公開中です.

末筆となりましたが.本展開催にあたり,多大なるご尽力をいただきました大友良英氏をはじめ,テキスト執筆者のみなさま,イヴェント参加者,ならびにご協力をいただきました関係者各位に心より御礼申し上げます.

[畠中実]