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サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

2007年11月23日(金・祝)―2008年2月17日(日)

サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

概要

わたしたちを取り囲む自然や環境はつねに変化しています.環境の変化とともに,そこに生息する生物のふるまいに注意を向けることは,同様にそこで生きるわたしたちにもたらされる何らかの作用や,ひいては,わたしたちと生態系全体との関係性を見いだすことにつながります.その意味で,わたしたちは,環境から絶えず何らかのメッセージを受け取っているのだ,と言うこともできるでしょう.

生物は,自然環境と関わり,そこから情報を得ることで,内部環境の恒常性を維持し,閉じた系(生態系)を形成しています.たとえば,ある生物とそれをとりまく自然環境を,その生物の立場から観察すると,それらが自身に備えたセンサーから得る環境情報を参照することができます.そこから見える世界は,わたしたち人間がとらえているものとはまったく異なるものに感じられるかもしれません.こうした植物や動物,昆虫などの生物同士のコミュニケーション,あるいは生物の生態を調査し,そのふるまいを参照することによって,人間がそれらとどのように関わることができるかを,新たな視点から探ることができるのではないでしょうか.

本展覧会では,このような「見えないコミュニケーション」に焦点をあてます.会場では,生体情報にもとづいて自然環境を可視化,可聴化したり,バイオセンサー技術などを応用して自然環境との関係性を探る作品が展示されるほか,コンピュータによって自然環境をシミュレートし,新しい「環境」のありかたを模索するような試みも合わせて紹介します. そこから,わたしたちが何を感じ,何を知り,何を学ぶことができるのか,ということを考えるきっかけを提示したいと考えています.



会期:2007年11月23日(金・祝)―2008年2月17日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA
開館時間:午前10時―午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日,ただし2/12は開館),年末年始(12/28―1/4),保守点検日(2/10)
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

展示作品

参加アーティスト

藤幡正樹

1956年生まれ,メディア・アーティスト/東京藝術大学大学院映像研究科長.
80年代より科学と芸術の関係を独自に探求する作品を発表,メディア・アートの第一人者として国内外で注目を集める.代表作に《グローバル・インテリア・プロジェクト》(1996),《フィールド・ワーク》シリーズ(2001-)など.『アートとコンピュータ』(慶応義塾大学出版会)など著書多数.JST(科学技術振興機構)の研究「デジタルメディアを基盤とした21世紀の芸術創造」プロジェクト・リーダー.


銅金裕司

1957年生まれ,アーティスト/東京藝術大学美術学部先端芸術表現科非常勤講師
海洋学を修めた後,園芸学に転向.ランの研究と営農指導に携わりながら,91年に「植物と環境の生理」を音で解読,表現する「プラントロン」プロジェクトを開始.さらに96年には,アルスコンビナトリア(組み合わせ術)と創造性を模索する「ガーデンシアター」プロジェクトを開始.学術的な新しい試みに挑戦しつつ,美術館,ギャラリーなどで作品展示,ワークショップを多数行なう.学術博士(植物生理学,園芸学),工学修士(海洋学).


藤枝守

1955年生まれ,作曲家/九州大学大学院芸術工学研究院教授
現代音楽の作曲家として,コンクールでの受賞および音楽フェスティヴァルでの作品上演多数.多くのミュージシャンと共演し,異分野のアーティストとのコラボレーションも積極的に展開している.海外の最新の現代音楽およびサウンド・アートの紹介にも尽力.現在は,音律の方向や可能性を模索するために「植物文様」という作曲シリーズを展開するほか,筝や笙の編成によるアンサンブル「モノフォニー・コンソート」を結成し,定期的に公演を行なう.多数のCDリリース以外に,著書として『[増補]響きの考古学—音律の世界史からの冒険』(平凡社ライブラリー)などがある.博士(音楽学).


クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー

メディア・アーティスト/リンツ工科造形芸術大学メディア学部(オーストリア)教授
クリスタ・ソムラーは植物学と美術,ロラン・ミニョノーはメディアとヴィデオをそれぞれ専攻し,92年から共同で作品を発表.「生命システムとしてのアート(Art as Living System)」を掲げ,人工生命,コミュニケーション,ヴァーチャル・リアリティをテーマに,コンピュータを用いたインタラクティヴ作品を制作している.代表作に《A-Volve》(1994),《ライフ・スペイシーズ》(1997)など.


ロイス&フランツィスカ・ヴァインベルガー

ロイス・ヴァインベルガー:1947年生まれ,フランツィスカ・ヴァインベルガー:1953年生まれ,アーティスト
88年以降,ウィーンの自室で育てた荒地植物を街の各所に植える「ガーデン・プロジェクト」を実施,97年のドクメンタ10で大きな反響を呼ぶ.空地や道路脇など,普段はあまり顧みられない都市の隙間にこそ可能性があるとし,その環境に適応して繁茂する雑草を,自由と多様性の象徴として作品に用いる.日本でも,「エンプティ・ガーデン」展(1999年,ワタリウム美術館)や「ガーデンズ—小さな秘密の庭へ」展(2006年,豊田市美術館)などで,たびたび紹介されている.


マイケル・プライム

1962年生まれ,サウンド・エコロジスト
生態学者としてサウス・ロンドンにおける野生生物の生息環境の保護に長年関わったことをきっかけに,植物や菌類などの生体電気活性や,そのほか通常人間には知覚できない音を可聴化する装置を用いて,さまざまな環境音を取り入れた音楽作品を発表.イギリスの音響派即興集団モルフォジェネシスのメンバーとして,またソロでも活動し,他のアーティストとの共演/共作も数多い.2001年からは,人為的要因または自然気候に影響されてゆるやかに変化する植物のバイオリズムを変換するインスタレーションも発表している.


安藤孝浩

1965年生まれ,アーティスト/東京藝術大学教育研究助手
絵画を出発点とし,現在は,目には見えないエネルギーなどの物理現象を対象に,「現象のかたち」を形象化することをコンセプトとして作品を制作する.2001年,光子(光を粒子として捉えたもの)を光電子増倍管を用いて検出し,その信号を可視聴化させる《Photon Counting「光子を数える」》シリーズを開始し,現在にいたるまで継続して発表.ICCでも,「ネクスト:メディア・アートの新世代」展(2004年)に同シリーズから数点が展示された.


tEnt(田中浩也+久原真人)

環境デバイス開発
田中浩也(1975年生まれ,空間情報科学・空間認知科学)と久原真人(1976年生まれ,デザイン・造形開発)によって,2004年に活動開始.自然環境で起こる現象を変換し新しい風景を表現することをテーマに,試行錯誤を繰り返しながら,設置された土地の気候条件に反応して変化する環境デバイスを製作する.これまで,つららや吹雪,波を観測対象とした作品があり,北海道・真駒内公園やモエレ沼公園などで展示している.

関連情報

チケット割引情報

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東京オペラシティアートギャラリーとの相互割引
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