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「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」ギャラリーツアー レポート
2026年8月14日 18:30

7月26日(日),「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」の関連イヴェントとして,ICC学芸スタッフによるギャラリーツアーを開催しました.ツアーでは,NTTソノリティ株式会社の機材協力により,参加者のみなさんにオープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」を着用いただきました.耳をふさがないため,作品が発する音や展示空間の音を聞きながら,案内役の解説を参加者それぞれに届けることができます.この特徴を生かし,作品の近くで音や映像を鑑賞しながら,約1時間かけて会場を巡りました.
本展がテーマとしているのは,歴史と技術,メディアの関係です.記録や情報がどのような媒体に残され,誰によって選ばれ,どのように次の時代へ受け渡されるのか.ツアーの冒頭では,展覧会タイトルに含まれる「遺す」「残る」「受けとめる」の三つの言葉を手がかりに,意図して保存されるものだけでなく,偶然に残った痕跡や,残されたものを後の人が読み取り直すことにも目を向けました. 展示室では, ウー・チーユーの「セルロイドの物語」をはじめ,全作品を順に紹介しました.映像,音,画像,データ,物の痕跡など,作品ごとに異なる「記録」のあり方をたどりながら,技術や媒体の仕組みが,私たちの記憶や歴史の見え方にどのような影響を与えるのかを考えていきました. ツアーでは,作品の背景や制作のきっかけを説明するだけでなく,目の前で起きていることや,展示を構成する素材,音の聞こえ方なども一緒に確認しました.参加者のみなさんが作品の近くに集まり,スクリーンや資料,装置の細部をじっくり見つめる姿が印象的でした.
ウー・チーユー《セルロイドの物語:道(陳火泉『道』に寄せて)》解説・鑑賞の様子
キム・ヨンウン《未来の聴取者へ 3》解説・鑑賞の様子
ローサ・メンクマン「イメージ・リメインズ」解説・鑑賞の様子
限られた時間のなかで全作品を巡る今回のツアーは,作品の意味をひとつに決めるものではなく,一人ひとりがもう一度作品に向き合うための入口です.最後には,気になった作品をあらためて鑑賞していただく時間や,関連イヴェント,出品作家のインタヴューを公開しているICCのポッドキャストについてもご案内しました.
「何を遺すのか」「何が残るのか」「私たちはそれをどう受けとめるのか」.ご自身の経験や記憶とも重ねながら,展覧会をお楽しみいただければと思います.
ご参加くださったみなさま,ありがとうございました.
【次回ギャラリーツアー開催概要】
「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」ギャラリーツアー
日時:2026年8月16日(日)午後2時より
定員:15名(当日先着順.午後1時30分より受付を開始します.)
参加費:無料
*「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」展の当日の入場チケットが必要です.
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
機材:オープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」
機材協力:NTTソノリティ株式会社
[K.K]