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ICCの学芸,テクニカルスタッフらと作品展示について打ち合わせをする小林優希さん(写真右)
8月8日(金)より始まる,ICC キッズ・プログラム 2025「みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス」展に向けて,展示会場では出品作家による設営作業が行なわれています.今回は,小林優希さんの展示準備の様子をお伝えします.
小林さんは本展で,「はこふぃぐめんと」という作品シリーズを展示します.小林さんは,多くの人が知っている製品の空箱を用いたミニチュア模型を制作しており,完成したミニチュア模型を撮影し,人間のスケールにまで引き伸ばして背景紙として印刷します.そして小林さん自身がその背景の中に入り込んで被写体となり,ライティングの調整なども自分で行ないながら,セルフタイマーで撮影をしていきます.そうしたアナログな制作手法を用いて,小林さんの空想から生み出されたミニチュアの世界が,現実に立ち現われるような写真作品を作っています.
実際に展示されるミニチュア模型
この日はICCの学芸,テクニカルスタッフらとともに,現場で会場構成に関する打ち合わせを行ないました.
本展ではミニチュア模型本体と写真作品の展示,そして鑑賞者自身が,小林さんのミニチュア作品の世界に入ったような写真を撮ることができる体験エリアを設けます.そこでの体験の動線や,必要な什器,インターフェイスなど細かい構成について話し合っていきました.
またこの展覧会全体を通じて,AR Audio Guideを用いた作品ごとの音の表現「サウンドスケープ・オーバーレイ」を導入するため,その音の選定と制作も,ICCのテクニカルスタッフとともに進められています.
「はこふぃぐめんと」は元々音の要素がない作品でしたが,「サウンドスケープ・オーバーレイ」によって,初めて音の表現が加わります.展示されるミニチュア模型には,季節のテーマがそれぞれ設定されており,そのテーマに沿った音が当てられる予定です.今回初めて聴覚的な表現が加わることで,「はこふぃぐめんと」の世界観がよりリアリティのあるものに変容し,没入感の高い鑑賞体験になることを期待しています.
小林さんは小さい頃からすでに空箱を使って工作をしたり,物語を読んだりするのが好きで,その頃の記憶や体験が今につながって制作を続けているのだそうです.展覧会に来る子どもたちが「はこふぃぐめんと」の世界に触れ,どんな経験として持ち帰るのか,今から楽しみです.
【開催概要】
ICC キッズ・プログラム 2025「みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス」
開催期間:2025年8月8日(金)―9月15日(月・祝)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB,ハイパーICC
開館時間:午前11時—午後6時
入場無料(当日入場は事前予約者優先)
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共同キュレーション:赤羽亨(IAMAS),鹿島田知也(ICC)
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主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
協力:情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会
[M.A]