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ICCでは,今年度最初の展覧会として8月8日(金)よりICC キッズ・プログラム 2025「みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス」展を開催します.本ブログでは,展示オープンに向けた設営の様子をお伝えしていきます.
本展では,共同キュレーターの赤羽亨さんが監修する,AR Audio Guideの導入を試みています.AR Audio Guideは,AR技術を活用し,場所や展示物に応じた音声ガイドを提供するスマートフォンアプリです.一般的な音声による鑑賞ガイドとはまた違った,没入感のある鑑賞体験の創出をめざしており,これまでもいくつかの実証実験を行なってきています.
参考図版
このAR Audio Guideを用いることで,タイトルにもある「Mixed Reality」(複合現実)というテーマを,より鑑賞体験に落とし込みたいと考えています.
作品の展示作業に先んじて,AR Audio Guide チーム(glow)の技術開発メンバー,佐々木耀さんと伏田昌弘さんがICCに来館し,展示室での実験とアプリ開発を行なっています.展示室の3Dキャプチャを行なってアプリに位置情報を登録し,スマートフォンのカメラで会場の位置情報を認識させて特定の音を自動再生させるようにするなど,着々とアプリへの実装が進んでいます.
また今回は参加作家らとの相談を重ね,展示作品ひとつひとつに合わせた音の表現と必要な機能の開発も行なっています.本展で初めて実装される機能もあり,今回のキッズ・プログラムはAR Audio Guideチームとしても,ICCとしても新たな試みとなっています.
写真左から,佐々木耀さん,鹿島田知也(ICC学芸スタッフ),伏田昌弘さん,上田真平(ICCテクニカルスタッフ)
ICC キッズ・プログラム 2025用として開発中のアプリのテスト画面
ICCの学芸スタッフ内では,実際に鑑賞者がAR Audio Guideを体験するための適切なデヴァイスの仕様や,体験方法の案内の仕方について検討を進めています.特に今回は,耳をふさがないタイプのイヤホンを使用することで,展示会場で聴こえる音と,AR Audio Guideから聴こえてくる音がシームレスに重なり合うようにしたいと考えています.できる限り身体的な制限や負荷が少ない状態で,イヤホンから聴こえてくる音の重なりを生むことによって,展覧会全体を通じた,複合的な鑑賞体験を付与することをめざしています.
使用するイヤホンのテストを行なうICCスタッフ
会場では,AR Audio Guideを体験している人とそうでない人が入り混じることになり,ひとつの展覧会の中で,ふたつの異なる鑑賞体験ができることになります.実際にどんな体験となるのか,ぜひ会場に確かめにお越しください!
【開催概要】
ICC キッズ・プログラム 2025「みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス」
開催期間:2025年8月8日(金)―9月15日(月・祝)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB,ハイパーICC
開館時間:午前11時—午後6時
入場無料(当日入場は事前予約者優先)
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共同キュレーション:赤羽亨(IAMAS),鹿島田知也(ICC)
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主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
協力:情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会
[M.A]