ICC
展示作品
イ・ジャンウォン《無題》 《無題》2004年
《無題 #0809》2004-08年
イ・ジャンウォン
いくつもの廃棄されたCD-ROMドライブによって,球形に組み上げられた巨大なオブジェが天井から吊り下げられている.それらは,実際にコンピュータと接続されており,鑑賞者がインターフェイスを操作するとトレイを出し入れし,あたかも生物のように動き出す.また,鑑賞者の手の動きがオブジェの形の変化と連動することによって,触覚的でヴァーチュアルな可塑性を持った彫刻作品のようにも感じられる.
イ・ジャンウォン 1974年生まれ.ソウル大学校で彫刻を学んだ経歴を生かし,メディア・アーティスト,彫刻家,コンピュータ・エンジニアとして活動.ハードウェアとソフトウェア両方を用いて,発達が早い反面すぐに時代遅れになってしまうそれらの技術を,新しくよみがえらせる方法を探究している.