ICC
展示作品
《パラモデリック・グラフィティ》パラモデル
《パラモデリック・グラフィティ》2008年
パラモデル
展示室の壁,床,天井を埋め尽くす青いラインは,大量の「プラレール」のレールによって描かれたものである.ここでは,玩具のレールが本来の役割を離れて,抽象的なパターンを描きだす素材となっている.分岐したり,結合したり,あるいは交差したりするレールは,彼らの言う「極楽(パラダイス)」のような,パラレル・ワールドの風景のようでも,未来都市のネットワーク図のようでもある,複層的な拡張空間を描きだす.
*「プラレール」は,株式会社タカラトミーの登録商標です.
パラモデル 林泰彦(ディスプレイデザイナーを経て,2001年京都市立芸術大学構想設計専攻卒業)と中野裕介(2002年同大学日本画専攻修了)が2001年に結成したアートユニット.得意領域や趣向の異なるパラレル [parallel] な二人が,『パラモデル [para-model] :世界や心の色々な部品から組み立てる,極楽や絶景 [paradise]〜 パラドックス [paradox] の詩的な模型/設計図』というコンセプトを核に共存し,互いの視差 [parallax] と関係性を生かし,多様な形式で作品を制作.