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「ミート・ザ・アーティスト」

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「ミート・ザ・アーティスト」

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3月5日(土)
「メディア・オンライン」

3月12日(土)
「メディア・アートの現在」

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2月22日(火)─27日(日)
「キャン・ユー・シー・ミー・ナウ?」

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「すぐうごく!アニメーション・ワークショップ」
「《縮尺1:1の地図》トライアウト(試演)」


2005年1月21日(金)─ 3月21日(月・祝)ギャラリーA,B,5Fロビー,エントランス・ロビー



メディア・オンライン:ソフトウェア・アート/ネット・アート/コミュニティ

ソフトウェア・アート
以下の作品は「メディア・オンライン」として,5Fロビーにて端末展示しています.

01.《AARON》
02.《actionist respoke》
03.《AMEN》
04.《Auto-Illustrator》
05.《bildschirmgymnastik(スクリーン体操)》
06.《BitmapSequencer》
07.《Carnivore》
08.《Dasher》
09.《Dictionaraoke》
10.《Discomus》
11.《FragMental Storm》
12.《googlepoweredgogglebox》
13.《Homeland Security Threat Monitor(国土安全保障脅威モニター)》
14.《I/O/D: The Web Stalker》


15.《Lexikon-Sonate》
16.《MetaMix》
17.《n_Gen Design Machine》
18.《os_anm》
19.《POP AUTOMATE》
20.《.Re ___________________________(ad.htm》
21.《retroyou R/C》
22.《SCREEN SAVER》
23.《SOD》
24.《Tempest for Eliza》
25.《Visual Poetry》
26.《Vote-auction(票のオークション)》
27.《Wolfenstein 5k》
28.《%WRONG Browser》
29.《Yellowtail》






01.《AARON 》
1973
ハロルド・コーエン
《アーロン》は最も古くて有名な人工アーティストである.1973年に着手され,洗練されたソフトウェア作品として発展し,スクリーン・セイヴァーとしても存在している.「アーロン」は無数の造形的なドローイングを,あらかじめ描かれたサンプルなしに,アルゴリズミックに作り出す.「彼」が人間ではないことを信じるのは難しい.
http://www.kurzweilcyberart.com/



02.《actionist respoke》
2001
ミカエル・ヤノシェック&リュディガー・シュレマー
ショックウェイヴによるこのインタラクティヴなサウンド=トイは,マウス・オン・マーズのバンド世界に案内してくれる.ヴィジュアル・エレメントをドラッグしたり重ねたりすることで,自分だけのサウンド・コンポジションをこのバンドのスタイルで作ることができる.
http://www.stromgasse.de/actionist/



03.《AMEN》
2002
ニール・ゲイヴィガン
直感的なインターフェイスを持ったサウンド・トイ.ブラウザのヴィジュアル・エレメントを操作することによって,ドラムンベースのパターンを作り出すことができる.このプロジェクトは,ドラムンベース音楽のスタイルの歴史とインタラクティヴなコンピュータ・アートとを参照するものである.
http://www.trouble07.com/amen/main.htm



04.《Auto-Illustrator》
2001
エイドリアン・ワード
このヴェクトル・グラフィクス・エディターは,購入することができ,アドビ社のイラストレーターと同じように,洗練されたレイアウトやデザインを行なうために使うことができる.違う点は,ソフトウェアが生み出す効果の背後にあるアルゴリズムにある.《オート=イラストレーター》は,ソフトウェア作成の主流のアプローチに対するパロディーである.
http://www.auto-illustrator.com/



05.《bildschirmgymnastik(スクリーン体操)》
2002
ヨーレグ
《スクリーン体操》は,アーティスト・メイドのスクリーン・セイヴァーで,これでコンピュータはクレイジーな状態になる.PCを放っておくと,デスクトップ上のウィンドウやアイコンは引き伸ばされたり,動かされたりし始める.作者はデスクトップの健康のために,一日3回はこれを使うことを勧めている.
http://joreg.ath.cx/gymnastik.html



06.《BitmapSequencer》
2002
トム・ベッツ
《ビットマップシーケンサー》は音作りツールである.ビットマップ画像をアルゴリズム的に解析することによって音を作り出すもので,それぞれの画像がさまざまな音を生み出す.ユーザーは音のパラメータをコントロールすることができ,さらなる音を生み出すために自分の画像をプログラムに与えてやることもできる.
http://www.nullpointer.co.uk/-/bmpseq.htm



07.《Carnivore》
2001
RSG(Radical Software Group)
FBIが開発した監視ソフトのニックネームに由来する《Carnivore》は,LAN内のデータ・トラフィックを感知する「Carnivore PE」とそれらデータを多様な形で可視化する複数のアーティストやプログラマーによる「クライアント」により構成.クライアント作成者にはRSGの他,コリー・アーカンジェル,ゴラン・レヴィンらが名を連ねる.
http://www.rhizome.org/carnivore/



08.《Dasher》
1997-2004
デイヴィッド・マッケイ,インファレンス・グループ,カヴェンディッシュ・ラボラトリー
《ダッシャー》は,キーボードを使わずにテキスト入力を行なう実用的なソフトウェアである.このソフトウェアはおもにパームトップ・コンピュータや,身体に障害を持つユーザー向けに作られたものであるが,そこで作り出される非常にカラフルでダイナミックなアニメーションが,このソフトウェアの使用プロセスを,アーティスティックなパフォーマンスのように見せるのである.
http://www.inference.phy.cam.ac.uk/dasher/



09.《Dictionaraoke》
2001
スヌーグルズ
曲を選び,その詩をテキスト読み上げエンジンのついたオンライン辞書にかけ,録音し,同じ曲のMIDIファイルと結合する.その結果として,すべての詩が「専門の」人工音声によって歌われ(読み上げられ)る,その曲のとてつもなく粗悪なヴァージョンが作られる.
http://www.dictionaraoke.org/



10.《Discomus》
1990代初頭
作者不明
《ディスコムス》はDOS用の古いプログラムで,ロシア民謡の「チジック=ピジック」をカラオケ風に演奏するものである.フロッピー・ドライブがここでは楽器として働いて歌の主旋律を奏で,マザーボード・スピーカーがドラムやベース・セクションとして働くというものである.
http://runme.org/project/+discomus/



11.《FragMental Storm》
2000
エキソニモ
キーワードを打ち込むことでWWWを検索し,抽出されたウェブページの画像やテキストをリアルタイムでコラージュする.異なった文脈の情報が,断片化され歪められダイナミックにぶつかり合う.ラジオやマイク+音声認識ソフトと接続されてインスタレーション版としても展開.
http://www.exonemo.com/FMS/



12.《googlepoweredgogglebox》
2003
サム・ウォルフ
創造的なヴィデオを作り出すツールである.テキスト入力を出発点として,画像とサウンドのファイルをインターネットから検索し,最後にミックスしてそこから完全な1つのフィルムを作り出す.
http://www.blip.alturl.com/googlepoweredgogglebox.html



13.《Homeland Security Threat Monitor(国土安全保障脅威モニター)》
2002
グレッグ・ヒューギル
テロリストの脅威についてのアメリカの偏執症を茶化しながら,このソフトウェアは現在の脅威のレベルをモニターする「ハイテク」な方法を提案する.プログラムは,アメリカの国土安全保障省に接続し続け,その勧告をデスクトップ上に小さなアイコンで表示する.
http://hewgill.com/threat/



14.《I/O/D: The Web Stalker》
1997
I/O/D
実験的なウェブ・ブラウザ.ウェブ・ページのコンテンツを見せる代わりに,ウェブサイトの構造を明らかにし,内的・外的なハイパーリンクの地図を作り,ページのhtmlコードを流す.言い換えれば,《ウェブストーカー》は,「ノーマルな」ブラウザが読み込みはするが,ユーザーには見せないようなあらゆる種類の情報を見せるのである.
http://bak.spc.org/iod/iod4.html



15.《Lexikon-Sonate》
1992
カールハインツ・エスル
《レキシコン=ソナタ》はリアルタイムのアルゴリズム的作曲ツールである.ユーザーはいくつかのパラメータを制御できるが,音楽作りのプロセスで主に役割を果たしているのは,過去の有名作曲家の研究に基づく特別なアルゴリズムである.
http://www.essl.at/works/Lexikon-Sonate.html



16.《MetaMix》
2003
ジェイソン・フリーマン
この作品はアーティスティックなサウンド・プロセシング・ツールである.ソースとしてどんな音楽でも使うことができ,それにアルゴリズムによるさまざまな効果をかけることができる.その結果として,メロディーや構造に元の曲と似たところを持つ別の曲が得られる.
http://www.jasonfreeman.net/MetaMix/



17.《n_Gen Design Machine》
2001
ムーヴ・デザイン
《n_Genデザイン・マシン》は,自動的にデザイン(ポスター,CDカヴァー,ウェブページ)を生成する.ユーザーはデーマ(モジュール)を選ぶだけで,あとはマシンが無数のヴァリエーションを生み出してくれる.このプロジェクトはコンピュータがいかに人間から仕事を奪い取ることができるかということを納得させるものである.
http://www.theremediproject.com/projects/issue10/movengen/



18.《os_anm》
2003
スレイトフォード
《os_arm》によってユーザーは自分の低解像度のピクセル・アニメーションを作ることができる.Javaで書かれたこのソフトウェア・ツールは,シンプルなイメージ・エディタとスクリプティング・ツールを備えている.《os_arm》は,時代遅れではあるが価値のある古いコンピュータの美学(コマンド・ライン,アスキー・アート)を参照するものである.
http://www.slateford.org/archive/os_anm/



19.《POP AUTOMATE》
2003
リズ
《ポップ・オートメイト》は既存のポップ・ソングを再構成し,その断片から自動的に新しい曲を作り出すものである.その結果は,ほとんど耐えられない一方で,驚くほど新鮮で催眠的なものである.聴く人は無意識に意味を求めるものだが,ときおりそれが得られることになる.
http://www.sacem.free.fr/



20.《.Re ___________________________(ad.htm》 
2002
メズ
この作品は「コード詩」の一例である.この驚くべき作品はプログラミング・コード(およびその人間の言葉との類似性)の美学を探求し,20世紀の近代詩の伝統に結びつけるものである.
http://art.runme.org/1043784855-26830-0/Re(ad.htm.zip



21.《retroyou R/C》
2000
ジョアン・レアンドレ
《レトロユー R/C》は,市販のコンピュータ・ゲーム(この場合はカー・レーシング)に,極めてアーティスティックな(つまり現在および歴史上の美術のコンテクストを参照しながら)改変を施した数少ない例である.この改変は,ビットマップ画像やオーディオ・ファイル,3Dオブジェクトや世界,そして最終的にはゲームの行動に対してなされる.
http://retroyou.org/retroyou_RC_full_radioControl/



22.《SCREEN SAVER》
2000
エルダー・カルハレフ&イヴァン・キミン
ソフトウェアの創造的な誤用の例.《スクリーン・セーヴァー》の指示に従うと,ウィンドウズにビルトインのスクリーン・セーヴァーを,ミニマリスティックで瞑想的な反復するアニメーション——ウィンドウズの開発者たちには思いもよらなかったような——に変えることができる.
http://runme.org/project/+screensaver/



23.《SOD》
1999
Jodi
《SOD》は,最初の3Dコンピュータ・ゲーム「ヴォルフェンシュタイン3D」の極めてミニマリスティックで洗練された再構成である.あらゆるオブジェクト,キャラクターやシェイプは,四角形や三角形のシンプルな白黒の幾何学図形に置き換えられている.ゲームとしては100%プレイ可能なままである.
http://sod.jodi.org



24.《Tempest for Eliza》
2001
エリック・ティエーレ
「テンペスト」はアメリカ政府の極秘プロジェクトの名称である.人々を密かに遠隔監視する可能性を探る研究で,基本的には人々がコンピュータでしていることを見ようとするものだった.《イライザのためのテンペスト》はそうした可能性を,遊びとして,かつアーティスティックに示そうとするもので,コンピュータのモニターが発するラジオ電波をAMラジオで受信できるというものである.
http://www.erikyyy.de/tempest/



25.《Visual Poetry》
2003
ドウェ・オシンガ
任意の文章を入力すると,Googleのサーチ・エンジンが生成する一連の画像が返ってくる.このプロジェクトは,テキストとヴィジュアルという2つの表現システムを,(不適当に)連結するというものである.言葉と画像はアルゴリズム的に関係付けられていて,想像力の働く余地が残されているので,その結果はつねにポエティックなものとなる.
http://douweosinga.com/projects/visualpoetry



26.《Vote-auction(票のオークション)》
2000
Ubermorgen.com
《票のオークション》は2000年のアメリカの選挙と同時に動いていたプロジェクトである.「資本主義と民主主義をより近づける」という考えに基づくもので,ユーザー(アメリカの市民)にその選挙権の売買を提案するものだった.このプロジェクトはアメリカのメディアの中で大きなスキャンダルを引き起こした(追記:2004年の選挙には《SELLtheVOTE.COM》を展開).
http://www.vote-auction.net/



27.《Wolfenstein 5k》
2002
リー・シーメル
有名なシューターのリメイク.JavaScriptで書かれ,ゲーム全体で5119バイトのディスク・スペースを占めるだけである.このプロジェクトは2002年の「ザ・5k」のコンペで勝者となったものである(http://www.the5k.org).そのサイズの小ささにもかかわらず,ゲームは断然遊べて面白い.
http://www.wolf5k.com/



28.《%WRONG Browser》
2000
Jodi
オルターナティヴ・ブラウザとして自動的に3文字ドメイン(たとえば「ibm」「 4pw」)をランダムに生成,サイトが実在するとそこからの要素を取りこみながら,抽象的なパターンが予測不可能な変化を続けていく.これまでに「.com」「.org」「.nl」「.co.kr」「co.jp」「.ch」版を発表.
http://wrongbrowser.com



29.《Yellowtail》
1998
ゴラン・レヴィン
これも,ヴィジュアル生成ツール.《イエローテイル》はユーザーのマウスの動きを繰り返し,手の動きをリアルタイムに目に見えるかたちでアニメーション化する.この種の他のプログラムとは違って《イエローテイル》は,「ドライ」なアルゴリズムよりも「古い」絵画技法を多く参照している.
http://www.flong.com/yellowtail/