「ICC アニュアル 2026 遺す/残る/受けとめる」に関連して,展覧会のテーマへの理解をさらに深めるために,ローサ・メンクマンとキム・ヨンウンの映像作品,ICCで過去に開催したイヴェントの記録映像,そしてICCの映像コレクションを上映します.
本展では,歴史と技術,メディアの関係に着目し,それらが歴史や記憶の形成にどのように関わってきたのかを考えるとともに,「遺す」「記録する」という行為そのものを問い直しています.
過去のメディアや技術をたどり,現在のメディア環境を歴史的に捉える「メディア考古学」.エルキ・フータモのトークでは,その課題と可能性について語られ,岩井俊雄とポール・デマリーニスのトークからは,彼らの実践に通じるメディア考古学的な態度を見て取ることができます.また,ローサ・メンクマンの作品にもまた,こうした視点が見られ,イメージを支える規格や技術と,そこからこぼれ落ちるものを問い直します.キム・ヨンウンの作品は,音や聴取を通して近現代の歴史を考察します.そして,ICCの映像コレクションから6作品を加え,さまざまな視点から歴史と向き合い,技術やメディアとの関係を考えます.