日本・チリ修好120周年を記念した文化科学プログラムである「The Ring of Fire(環太平洋火山帯の意)」は,2016年から2021年までの期間に一連の活動によって構成され,両国の文化的関係を強化することを主な目的としています.
その一環として,今回ICCで開催される「波と波紋(Waves and Ripples)」は,チリにおけるアート&サイエンスの動向を日本に紹介することによって,学際的な交流による長期的な対話を開始するためのプログラムです.
チリと日本の間の科学技術における協働に,さらに長期的な連携を強く規定のものとするため,天文学と地震をふたつの主な軸として,文化的,芸術的レイヤーを補完し,科学的方法論と芸術的実践との間の関係と,それらの共同体間における知識の統合に焦点をあてたプログラムによって,両国に共通するコミュニティの間にシナジーを作り出すことを目的としています.
ICCでは,2015年にサンティアゴで開催された「第12回メディア・アート・ビエンナーレ」(Bienal de Artes Mediales=BAM)での,文化庁メディア芸術祭企画展「The quick brown foxp2 jumps over the lazy media.」において,企画ディレクターを務めた久保田晃弘氏(アーティスト/多摩美術大学教授)ほか日本からの参加者を迎えてシンポジウム(11日)とパフォーマンス(12日)を行ないます.