「情報環世界研究会」は,2017年9月より2018年1月まで,「リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC」の一環として,固定メンバーによるクローズドな研究会として発足しました.2017年度活動のプレ・イヴェントとして開催したシンポジウム「これからのテクノロジー環境における新しいヴィジョンを求めて」をその起点とし,登壇者であった伊藤亜紗氏,緒方壽人氏,ドミニク・チェン氏,塚田有那氏,そしてNTTコミュニケーション科学基礎研究所の主任研究員の渡邊淳司氏の5名をボードメンバーとして進められ,その5名が推薦する,さまざまな分野から集められた17名の参加者とともに,毎月各ボードメンバーがそれぞれ設定したテーマにもとづいて,レクチャーとワークショップが行なわれました.
インターネットをはじめとするメディア環境が私たちの世界を限定し,分断し,思考を狭めてしまうということが起こっている現在の「情報環世界」に生きる私たちが,情報技術と人間との関係,そしてそのあり方を考察し,どのように豊かに生きることが可能かを考えました.