チャンネルICC

企画担当の鹿島田(ICC)
2015年度より新宿区立角筈図書館と共催しているギャラリーツアーを8月17日に開催し,今回も多くの方にご参加いただきました.その模様を振り返ります.
新宿区立角筈図書館は,ICCから徒歩圏内にあり,西新宿小学校に通学するお子さんをはじめ,近隣にお住まいの方達の利用も多く,イヴェントの開催が決まってからは図書館の入り口にもギャラリーツアーのお知らせを図書館スタッフのみなさんが作成してくださっていました.
新宿区立角筈図書館入り口の掲示
企画を担当したキュレーターの一人であるICC学芸員の鹿島田から,まずは展示全体について,特に今回の展覧会の大きな特徴でもある「AR Audio Guide」について説明を行ないます.
導入で「AR Audio Guide」を紹介
津田道子《見えない道、つねにすでに》を紹介
小学校低学年のお子さんたちも初めて耳にする用語にも耳を傾けながら,また,プロジェクションのために少し暗い展示室にも解説を聞きながらおそるおそる進んでいきます.
時里充《へんしんエクササイズ #1》の「へんしんエクササイズ・シアター」の様子
作家が作品をどのように体験してほしいか,またどのような意図を込めて制作しているか,「AR Audio Guide」を用いることを前提とした展示をするにあたって,作家の皆さんとAR Auidio Guideチーム,ICC技術スタッフがどのような試みを行なって展示が完成しているかを,それぞれの展示室を巡りながらの説明に参加者の皆さんも興味を示してくれている様子が伝わります.
小林優希シリーズ「はこふぃぐめんと」より《夏休み》を紹介
岩井俊雄さんの《マシュマロモニター》は,ICCでも長く展示してきた作品で,未就学のお子さんから大人まで人気の高いインタラクティヴ・アートの代表的な作品です.図書館との共催ツアーでは必ず紹介する作品でもあり,参加者の皆さんに『100かいだてのいえ』シリーズについて質問すると,図書館に通っているお子さんたちは全員と言っていいほどこのシリーズを知っているので,ツアーに同行された図書館司書の皆さんと館長,ICCスタッフもこの作品の作者と絵本作者の「いわいさん」が同一人物と知って驚く方の反応も毎回楽しみにしているところでもあります.
『100かいだてのいえ』を紹介
今回は参加人数が多かったので,早川翔人さんの展示室には全員が入りきれないため,展示室の外で解説を行ない,体験はツアー終了後に個々にしていただくことになりましたが,長い時間滞在して全ての作品を体験して感想を伝えてくれたお子さんもいらっしゃいました.
参加者の中には,保護者が日本語を母語としない方もいらっしゃり,お子さんが通訳をしながらツアーを親子で楽しんでくださった方たちも見受けられ,キッズ・プログラムがさまざまな年代の方に多様な楽しみ方をしていただけている場面を目にすることができた時間でもありました.
ツアー終了時には,本展のために制作した「ワークシート」と「パスファインダー」を配布しました.あるテーマについての調べ方を紹介したり,資料の探し方や関連資料を紹介する「パスファインダー」は,多くの図書館でも制作され,図書館によってはPDFをウェブ公開しているところもあります.
今回配布したものは角筈図書館司書のみなさんとICC学芸スタッフが,この展覧会や用いられている技術やしくみ,音や映像,「AR」についてだけでなく「美術館の仕事」にも興味を持ったお子さんたちには調べるきっかけとなるような図書館蔵書のリストを紹介したものです.この日のギャラリーツアー終了後も,「パスファインダー」は会期中ICCで配布していますのでぜひご利用ください.
展覧会の会期も残すところわずかです.みなさまのご来場をお待ちしています.
【開催概要】
ICC キッズ・プログラム 2025「みくすとりありてぃーず——まよいの森とキミのコンパス」
開催期間:2025年8月8日(金)―9月15日(月・祝)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーB,ハイパーICC
開館時間:午前11時—午後6時
入場無料(当日入場は事前予約者優先)
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共同キュレーション:赤羽亨(IAMAS),鹿島田知也(ICC)
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主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
協力:情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会,中野区教育委員会,文京区教育委員会
[A.E]