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スタッフ・ノート

「ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち」展 設営レポート(3)

2023年6月22日 18:35

6月24日(土)よりはじまる「ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち」展に向けて,ICCの展示会場では出品作家による設営作業が行なわれています.今回は,2組の作家による展示準備の様子をお伝えしていきます.

学芸,設営スタッフらと作品の開梱作業をするヒラヤマナツホさん(右から二番目)

6月24日(土)よりはじまる「ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち」展に向けて,ICCの展示会場では出品作家による設営作業が行なわれています.今回は,2組の作家による展示準備の様子をお伝えしていきます.


前回までに引き続き,オープン直前の展覧会会場の様子をレポートしていきます.今回取り上げるのは,時里充さんとヒラヤマナツホさんです.

時里充さんはICCの展示へは2年ぶりの参加となります.今回は《ハンドメイドムーブメント season1 大体の事柄は布に覆われてしまっている》という3DCGアニメーションの映像作品を展示します.時里さんは2021年ごろからご自身のTwitterInstagramなどのSNSで,異なる色,形,素材のテクスチャで形作った3Dモデルのハンドパペットを日々投稿されていました.どのように3Dモデルを制作しているか,その一部を動画で紹介する投稿もされています.展示される映像の中でも,個性的なハンドパペットたちが登場し,声優による声が当てられ,2体ずつでどこか掴みどころのない会話をしている様子が映し出されます.

 

時里充さん

設営の現場では,他作家の作品との位置関係も考慮しながら,映像と音の最終的な確認と修正が行なわれました.会期中にはシーズン2の制作,発表も予定されています.

新進作家紹介コーナー「エマージェンシーズ!」44組目の参加作家,ヒラヤマナツホさんは今回3つの作品を展示します.いずれも,ヒラヤマさんが生まれて間もない頃から暮らしている多摩ニュータウンを舞台にして制作された作品です.多摩ニュータウンは,高度経済成長期の住宅難解消を目指して計画が開始され,約50年経つ現在も宅地開発が続けられてきた場所です.ヒラヤマさんは,そのように計画的に整地され続けてきた土地の特異性に意識的に目を向け,作品制作のテーマとしています.それぞれ手製のケースに丁寧に梱包された作品が持ち込まれ,設営スタッフとともに開梱していきました.

 

ヒラヤマさんお手製の作品ケース

展示室には,白を基調とした作家自作の装置と,それらの装置を題材にして制作された映像が並びます.無意味とも思えるような行為を繰り返すヒラヤマさんの作品はシュールにも見えますが,どれも繊細に作りこまれており,じっくりと見ていたくなる面白さがあります.

 


展覧会のオープンが目前に迫り,設営準備もいよいよ大詰めです.これまでご紹介しきれなかった作家の方々も,展覧会の完成に向けてオープン直前まで準備,調整を続けられています.
会場には,多様な視点から「ものごとのかたち」について思考させる数多くの作品が並びます.ぜひ会場に足を運んでご覧ください.皆様のご来場を心よりお待ちしております!


ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち
会期:2023年6月24日(土)—2024年1月14日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]  ギャラリーB ,ハイパーICC(https://hyper.ntticc.or.jp/
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日),保守点検日(8/6),年末年始(12/28–1/4)
入場料:一般 500円(400円),大学生 400円(300円)/高校生以下無料
ICC年間パスポート:1,000円
ご入場は事前予約をされた方を優先させていただきます.

事前予約受付は,ご来場希望日の7日前午前11時より,各入場時間の終了までです.ICC受付では当日券を販売します.

予約方法詳細は,こちらよりご確認ください.(外部のウェブサイトに移動します)




[M.A]