チャンネルICC
「多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ」展では,コロナ禍における多様な鑑賞方法や展覧会の活動モデルの提示が試みられました.複数の体験方法の中で,東京オペラシティ街区の一部を実測した点群データをもとに作られたアプリケーション「ヴァーチュアル初台」,オンライン展覧会のメイン会場となる「ハイパーICC」の準備の一部を振り返ります.
東京オペラシティ街区の3Dデータ計測と制作は,gluonによって2020年10月に複数日に分けて行なわれました.
文化施設や美術館での計測はgluonにとっても初めてのケースとのことですが,2台の機材で街区内とICC館内での作業を進めていきます.
また,12月には「ヴァーチュアル初台」「ハイパーICC」それぞれにアヴァターとして登場する,2人組コンテンポラリー・ダンス・ユニット アグネス吉井の撮影が谷口暁彦さんによって行なわれました.街区内の各所でその場所に身体をあわせる振り付けをする2人は,オペラシティに来たことのある方には印象深い地下1階のサンクン・ガーデンや新国立劇場と東京オペラシティの境界にある石造りの大階段ガレリア,「ハイパーICC」内のICCにも現れて,いろいろなポーズでオンライン展示に「参加」しました.
彼らはリアル会場でもパフォーマンスを行なったりAR作品でも展覧会に参加していますので,それはまた別の機会にご紹介します.
展覧会は終了しましたが,ICCのYouTubeチャンネルでは「ヴァーチュアル初台 アプリ プレイ動画」,「多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ」トレイラーを公開しています.また,アーカイヴとしてブラウザ上ツアーも公開を継続していますので,ぜひご覧ください.
「ヴァーチュアル初台」と「ハイパーICC」は,オンラインにおけるプラットフォームとして今後も展開していく予定です.最新情報はICCウェブサイト,メールニュース,Twitter,Facebookでお知らせしますので,ICCのSNSアカウントもチェックしてみてください.
[A.E.]