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スタッフ・ノート

夏休みは「もの みる うごく AR美術館」で変容現実を体験しよう

2013年8月15日 17:26

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ICC キッズ・プログラム 2013「もの みる うごく AR美術館」がスタートしてから早くも会期半ばにさしかかろうとしていますが,ここで本展覧会で使われているAR技術について紹介してみようと思います.


本展覧会のチラシはiOS端末をお持ちであればARを体験していただけるような仕掛けを用意していますが,より多くの人にARと本展覧会に興味をもっていただきたいので,動画に撮ってきました!




チラシのタイトルイメージとなっている文字とイラストが動き出して「きてね!」と展覧会に誘っています.


「もの みる うごく AR美術館」でのARは,会場にある絵画やイラストが携帯端末のカメラを通してみることで,元ある形から変化するようにもしくは動き出すような表現として使われています.従来のARは拡張現実(Augmented Reality)として目に見えていない情報を付加して表示する事で現実を拡張する技術ですが,本展覧会では変容現実(Alternated Reality)として目の前の現実が変わってしまっているような見え方を提示しています.もちろん仕掛けは携帯端末の中にあるのですから,実際の現実は変わりっこない!というのはそうなのですが,実は《まやかしの立方体》では実際に現実の方でも変容するような作品となっています.これらの変容現実についてはぜひ会場にてご覧ください.

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ARART ワークショップ「じぶんのキャラをARにしよう!」

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8月3日には展覧会でのARを実現しているARシステム「ARART」を使って自分で描いたキャラクターをARにするワークショップが行なわれました.


チラシのタイトルイメージを作成してくださった大石暁規さんが中心になり,参加者が着席している5グループのテーブルにはそれぞれ出展作家がひとりずつ付いて直々に教えてくれるというなんとも豪華なワークショップでした.

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自分の描いたキャラクターがARになって表われて動きだすというのは,パソコンを使ってアニメーションを作って動かすのとは違った感動があり,目の前の見えている風景に表れたり自分と一緒にカメラに映ったりできる点でリアリティを感じられるAR体験ができたと思います.

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アーティスト・トーク「リアリティをめぐる100万回の冒険」

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写真左より,ICC畠中,赤松正行さん,藤井直敬さん,白鳥啓さん

ワークショップが行なわれたあとの夕方からは赤松正行さんとARARTプロジェクトのみなさん,ゲストにSRシステム開発者の藤井直敬さんを迎えたアーティスト・トークが行なわれました.SRとはSubstitutional Reality(代替現実)のことで,それを実現するシステムは大きく違いますが,人が感じるリアリティを揺さぶる技術としてARと比べられたりします.このSRとARのシステム的な違いや,そこから生じるリアリティの差異,またリアリティを生み出すしくみとして身体感覚を伴う体験がシステムに組み込まれていることが共通点である,などについて話されていました.こちらの模様は後日ICCの映像アーカイヴ「HIVE」に公開される予定です.



ICC キッズ・プログラム 2013
もの みる うごく AR美術館
赤松正行+ARARTプロジェクト

会期:2013年7月30日(火)―2013年9月1日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 4階 特設会場
開館時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会
/Exhibition/2013/KidsProgram2013/index_j.html


[Ka.T]