サウンド・アーティスト,リチャード・ラーマンは,自転車のフレームにマイクを取りつけ,運転するとガムラン風の金属音が鳴るという《トラヴェロン・ガムラン(自転車のための音楽)》を1970年代に考案し,世界各地で多くの参加者と演奏しました.本展示はこの「旅するガムラン」に着想を得て,会場にいろいろな凹凸や素材を敷きつめ,子どもが自分の音をききながら乗り物を運転できる冒険の庭をつくります.
本作品はリチャード・ラーマン氏に翻案の許可をいただいています.
協力:リチャード・ラーマン
素材協力:
城一裕と金子智太郎が主催する,生成音楽の古典的な名作を「再演」するシリーズ.一旦ルールや装置をととのえたら,作者の手を離れてひとりでに生み出される音楽=生成音楽というアイデアにもとづいて古典的な作品を「再演」し,その現代的な意義を再検討することを目指している.2010年4月より活動を開始し,スティーヴ・ライヒの《振り子の音楽》(1968),アルヴィン・ルシエ 《細長いワイヤーの音楽》(1977)などの「再演」を行なっている.