この「物理的コンテクスト」は6層のレイヤを合成したものです.4種類のネットワークと2種類の面(領域)で構成されます.4種類のネットワークは暫定的に地上レベルの水路(図では青色),地上レベルの歩行者道路(緑色),地上8mレベルの電気自動車道路(黄色),地上20mレベルの空中歩廊(赤色)に割当てられています.2種類の面は地上レベルに3個所(図では黄色),空中(地上15mレベル)に8個所(緑色)存在します.これらの面は地上に置かれる,ないしは空中に浮遊する閉曲線で囲まれた領域ですが,それらの用途は未決定です.広場なのか,森なのか,建物が建つ人工地盤なのか現時点では決めていません.単なる抽象的な床です.この2種類の床の生成には中西さん,濱野さんのスタディを織り込んでいます.またネットワークは任意の点の集合からネットワークを生成するアルゴリズムを用いています.4種類のネットワークのうち水路を除く3種類については,地上レベルの3個所の領域を避けるかたちで形成されます.これは6層のレイヤが単純な重層化ではなく相互にインターアクションを誘発していることを示したいからです.
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