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展示作品 |

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《叫ぶ,故に我あり》
"Scream, therefore I am"
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ヤン・ゴアン=ミン
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観客が部屋の中に入ってくると,粉末(燐)の上に投影された顔の映像を目にすることになります.この燐の粉末は,実際には,大型の低音スピーカーの上に張られたゴム製の膜の上に置かれており,スピーカーから約2メートル離れたところには大きなガラス製の皿が置いてあります.この低音スピーカーとガラス皿は軌道によってつながれ,軌道の上をスピーカーが前後に動きます.パウダー状の燐の上にプロジェクターによって画像が映し出されると,約15秒でその表面に画像が浮きでてきます.プロジェクターは,レンズに取り付けられた光センサーのはたらきによって自動的にスイッチが切れ,スピーカーの乗った機器は,徐々にガラス皿にむけて動き出し,スピーカーがその下に来ると止まります.するとすぐにガラスの下のスピーカーから叫び声が発せられ,その叫び声が,ゆっくりとまるで溶けるように映像を崩壊させていきます.
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