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スクリーン上に,通りを往来する人々の映像が映し出されています.観客が,スクリーンに近づくと,匿名の人々が話しているのが聞こえます.さらに観客の影があらかじめ録画された人物の影に重なり合ったとき,初めて観客には話している人の姿が見え,音声がはっきりと聞こえます.映像の中の何人かが,人と人との,人とメディアの,あるいは人とコンピューター(インターネット等)とのコミュニケーションについての様々な話を展開します.その話はその映像の中の人物の固有の経験に基づいていますが,それは相関する要素をコード化したものでもあります.空間を進むにしたがって,観客は,5つの異なる体験から自分自身の物語を再構築することになるに違いありません.
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