タカノ綾さんの絵には,空中に浮かぶ女の子たちが多く出てきます.「浮かぶ」ことに対するあこがれは僕にもあって,《オープンスカイ》や《エアボード》は,機械やテクノロジーでそれを実現しようとしているわけです.タカノさんとは,2006年の名古屋パルコギャラリーでの対談でご一緒したのですが,それをきっかけに,その夏,飛行機による無重力実験を一緒に体験してきました.この日はそのときの映像も公開します.そしてもうひとりのゲストはマンガ家の西島大介さん.西島さんの代表作『世界の終わりの魔法使い』は,魔法の世界を《エアボード》に乗った少年が駆け抜けるというファンタジーSF.この3人をつなぐのはSFと魔法(とあと何か)でしょうか.そのへんをキーワードに3人でお話ししてみたいと思います.
鼎談:タカノ綾,西島大介,八谷和彦