イマージュ・ドゥ・フュチュール(5月,カナダ,モントリオール)とアルス・エレクトロニカ・フェスティヴァル(6月,オーストリア,リンツ)の報告会.イマージュ・ドゥ・フュチュールは,毎年夏期に行なわれるテクノロジー・アートのフェスティヴァル.94年は日本特集を組み,森脇裕之氏を含め22組のアーティストが参加した.15周年を迎えたアルス・エレクトロニカ・フェスティヴァルのテーマは「情報環境」.ジェニー・ホルツァー,ジェフリー・ショー,ウッディ・ヴァスルカなどが出品した.「ライフ・イン・ネット」のプレゼンテーション・セッションでは,ドイツのカールスルーエ・アート・アンド・メディア・テクノロジー・センター(ZKM)で滞在制作中の岩井俊雄氏やハワード・ラインゴールド氏などが参加.
両フェスティヴァル報告のあと,議論はメディア・アートの国際展のあり方にまで及んだ.
講師:森岡祥倫(イメージング論),森脇裕之(アーティスト)
『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用