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季刊『インターコミュニケーション』創刊記念シンポジウム 「電子情報化社会のメディアとコミュニケーション」

1992年2月29日(土)

概要

ICCの機関誌,季刊『インターコミュニケーション』の創刊を記念して開催されたシンポジウム.パネリストは,デジタル技術の視覚芸術への応用について研究するコンピュータ・アートの理論家のエドモン・クーショ氏(パリ第八大学),現代文化・芸術に関する理論誌『ZONE』の編集委員で美術史家のジョナサン・クレーリー氏(コロンビア大学),そして『インターコミュニケーション』編集委員の浅田彰(社会思想史),伊藤俊治(美術史),武邑光裕(メディア美学),彦坂裕(建築家)の四氏.さらにパリのスタジオと会場を国際ISDN回線で結びTV会議システムを介し,パリ建築専門学校の校長で独自の「速度学(ドロモロジックス)」という学問分野を発展させた思想家のポール・ヴィリリオ氏が参加した.議論は,ヴィリリオ氏が地球全体をリアルタイムのネットワークで覆いつつある遠隔技術(テレマティクス)について,クーショ氏がヴァーチュアル・リアリティの宇宙を生み出しつつある情報技術(インフォマティクス)について,クレーリー氏が新旧のコミュニケーション領域が矛盾をはらみつつ重層的に共存している状況と知覚の主体についてといった内容で展開された.ICC活動の理論的バックボーンを担う機関誌の創刊にふさわしく,新しいテクノロジーが社会や芸術文化にもたらしつつある可能性と問題をめぐり,3時間半にわたり包括的な討論が繰り広げられた.同シンポジウムの記録は季刊『インターコミュニケーション』1号(1992年夏)に収録された.

パネリスト=エドモン・クーショ,ジョナサン・クレーリー,ポール・ヴィリリオ,浅田彰,伊藤俊治,武邑光裕,彦坂裕

『ICCコンセプト・ブック』(NTT出版,1997)より引用


開催日:1992年2月29日(土)
会場:クエストホール

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