チャンネルICC
東京オペラシティビルには,現代美術を紹介する東京オペラシティ アートギャラリーと,メディア・アートを中心に紹介するNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]の二つの展示施設があります.両館では,同時期に開催する企画展での相互割引を行なっています.
どちらか先にご鑑賞された展覧会チケットの半券をもう一方の館の受付でご提示いただくと,団体料金が適用されます.同日でなくても会期中であれば半券は有効ですので,ぜひ,両館の展示をお楽しみください.
さて,現在開催中の「サイモン・フジワラ ホワイトデー」展,「ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある」展について,相互割引のフライヤーでは次のようにご紹介しています.
「シンプルで深い 複雑でおもしろい」
単純明快かつ実験のようなパフォーマンスを繰り返し,映像で表現するジョン・ウッド&ポール・ハリソン.でも,目の前で起こっている出来事は,シンプルゆえに言葉に置き換えようとすると,とたんに「説明しにくいもの」にもなります. 一方,常識と考えられている物事や慣習など無意識のうちに倣ってしまいがちな「見えにくいもの」を作品にするサイモン・フジワラは自身の出自や歴史など,事実とフィクションを混ぜて現実の多面性を問いかけます.両者は異なる視点で,偶然性や奇跡,あるいは当たり前のように思える出来事を視覚化し,「分かるのに説明しにくい,見えているのに見えにくい」という感覚をゆさぶります.ぜひ両展覧会を観ることで「自分の感覚」を確かめてみてください.
「テクノロジーを使ったアートや現代美術はよくわからない」というお声をしばしば伺うのですが,〈「分かるのに説明しにくい,見えているのに見えにくい」という感覚〉をキーワードとして,今回の両展覧会を鑑賞されてはいかがでしょうか?
また,展覧会をさらにお楽しみいただけるイヴェントやコンテンツも用意されています.
東京オペラシティ アートギャラリー「サイモン・フジワラ ホワイトデー」展会期中には,企画を担当されたキュレーター野村しのぶ氏によるギャラリートークが行なわれます.キュレーターのお話を聞きながら展示を鑑賞するまたとない機会です.スケジュールや参加方法は東京オペラシティ アートギャラリーホームページにてご確認ください.
ICCでは,展覧会関連動画をYouTubeにて公開しています.展覧会にあわせて来日したジョン・ウッド氏のインタヴュー(ショート・ヴァージョン)では,作家自身のことばでこの展覧会のタイトル「説明しにくいこともある」に込められた思いも語られています.インタヴューを聞いてみると,また展覧会の見え方も変わってくるかもしれません.
作家自身による作品ダイジェスト映像では,展示作品には含まれないアウトテイクも見られます.こちらは2月21日(日)までの期間限定公開コンテンツです.どうぞお見逃しなく!
会期も残すところわずかとなり,とくに週末の午後は混雑が予想されるため,2月20日(土),21日(日)は,「ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある」展のみ開館時間を1時間延長することになりました.一度ご来場された方もご購入いただいたチケットのご呈示で再入場いただけますので,ぜひご来場ください.
企画展「ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある」
会期:2015年11月21日(土)─2016年2月21日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時─午後6時(入館は閉館の30分前まで)
* 2月20日(土),21日(日)のみ開館時間延長 午前11時─午後7時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),保守点検日(2/14)
入場料:一般・大学生500(400)円/高校生以下無料
*( )内は15名様以上の団体料金
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
協力:フォステクス カンパニー
[A.E.]