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お知らせ

2014年度のICCの活動がスタートします

2014年5月10日 10:50

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ジェフリー・ショー《レジブル・シティ》

2014年度のICCの展覧会年間スケジュール,および「オープン・スペース 2014」展の内容が公開されました.


今年度のICCは6月21日(土)より,「オープン・スペース 2014」展で幕を開けます.
2006年から始まり,メディア・アート作品をはじめとした,現代のメディア環境における多様な表現を紹介するオープン・スペース展も,今年で9年目を迎えます.毎年,より充実した内容による企画をめざし,国内外のメディア・アートを代表する作品や,先進的な技術と発想による研究成果などを展観しています.
「オープン・スペース 2014」展の見どころのひとつには,1970年代に制作された阿部修也の作品の再制作《パイク=アベ・ヴィデオ・シンセサイザー 1972年版レプリカ》(2012年)や,ジェフリー・ショーのメディア・アートのマスターピースと言ってもよい歴史的な作品《レジブル・シティ》(1988-91年)の再制作の展示があります.電子技術,デジタル技術を使用した作品は,機材の劣化や機材そのものの交換ができなくなってしまうなどの要因から,可動状態を保持したまま保存することがむずかしいという問題がありました.そうした問題をどのように考えるかということが,メディア・アートにおいては大きな課題のひとつとなっています.それらが再現されることで,よりメディア・アートの歴史的な流れを感じていただけるのではないかと思います.


そのほかには,指紋という個人の属性を作品に取り込み,作品化する,ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)をはじめ,インタラクティヴ・アートを代表するアーティスト,ダニエル・ローズィンや,アートとデザインの境界上で実験的な制作を行なっているリヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン,カセット・レコーダーという装置が持つ機能的なポテンシャルをあらたな装置へ変容させるスティーヴン・コーンフォード,レーザー光線によって不可視な現象を可視化する志水児王,日用品とiPadやiPhoneを素材にした彫刻作品を制作する谷口暁彦といったアーティストが展示を行ないます.昨年度から継続展示される,evala+鈴木昭男の《大きな耳をもったキツネ》(2013年)は新たなコンテンツが追加されます.グレゴリー・バーサミアン,岩井俊雄,逢坂卓郎の作品も継続展示されています.
研究開発コーナーでは,慶應義塾大学 SFC 筧康明研究室の「HABILITATE」が,新進作家紹介コーナー,エマージェンシーズ!は,時里充「視点ユニット」[展示期間:2014年6月21日(土)―8月31日(日)]が展示されます.


会期中には,アーティスト・トーク,レクチャー,シンポジウム,ワークショップも開催する予定です.学芸スタッフによるギャラリー・ツアーも,毎月第三日曜日に開催します.
また,館内のHIVEでは,ウェブで公開している映像以外にも,国内外のヴィデオ・アート作品などをご覧いただけます.
夏休みには恒例のキッズ・プログラム,企画展は近年多忙を極める音楽家・大友良英による展覧会を予定しています.どうぞお楽しみに.


(畠中実)




オープン・スペース 2014
/Press/2014/5/0509_02_j.html


2014年度 展覧会年間スケジュール
/Press/2014/5/0509_01_j.html