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《プルプルピープル》 [2021] “Purupuru People”

荒牧悠

作品解説

じっとしようとしたり力を込めたりするとき,ほかの人や自分、ものと力がつりあってプルプルすることがあります.いろいろな人をプルプルさせて,自分が同じような動作をするときのことを考えてみましょう.


「風が心地よい日,生垣の葉の中にやたらと揺れている葉が一枚ある.揺らしている要因が風だけではないような揺れ方をしていて,とても気になる.しばらく眺めていると,葉柄が細くなっていることに気がついた.周りの交通の振動もその細い葉柄を通じて葉をおおげさに揺らすのだろう.もうすぐ枝から落ちるのかもしれない,まさに葉が落ちる瞬間に立ち会おうとしているのだと気持ちが高まった」(荒牧悠)

荒牧悠は,太さが違うだけで思いがけない動きを引き起こす構造のヴァリエーションや,見え方の印象を作る図と地の関係などに関心を持って制作を行なっています.ほんのわずかな違いで意外な効果を生んでいる出来事は,案外身の回りに溢れているものですが,その効果をあえて作り出すには,手元で確かめて,間違えたり,その差や違いを見つけたりしながら,試行錯誤を繰り返すことが必要となります.その過程を自分で実験しながら,「こうすればこうなるだろう」というような予測やすでに持っている想像を押し拡げるきっかけが見つけられるような展示を行ないます.

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