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《もし私が家も(お金も)なくしてしまったとき》 [2016] “If I lost my house (and money) ”

大山千尋

《もし私が家も(お金も)なくしてしまったとき》

作品解説

「もし私〜」というテーマは二重構造となっている.現在のわたしが所持するモノの中から,家がなくなったとき最後に持っていく/持っていきたいモノ(必ずしも生活に必要不可欠であるわけでないので,嗜好品としての願望も含む)という理由でモノを選ぶこととと,そのモノたちが別軸の世界に放り込まれたときにどのような(ありえたかもしれない)使われ方をするのか,というテーマが含まれている.

本作では「複製」の方法として,googleの画像検索を用いている.「スケッチ」を描く際に撮影した原物の写真を画像検索にかけることで,表示された類似画像を「複製」として扱う.既成品をモチーフとしたことで,固有名詞(ハンドクリーム,ラジオ,おちょこ等)を聴くだけで原物がイメージ出来る.しかしそのイメージは個人によって多少なりとも差異が生まれてくる.そこに人のイメージの平均であるgoogleの画像検索結果を展示することで,抽象的であり,個人的であったイメージを具体的,多様に想像できるような補助とした.既成品に対してニュートラルなイメージを持ち鑑賞してほしいという思想から,この複製の方法へと至った.

本の仕様

日常に近いということで,普段見慣れていたもの別の視点でのぞきみている,という感覚を引き出すよう,ページにスリッドをいれた.スリッドからはスケッチの一部だけが見えるようになっており,先に文章を読み,日用品について思考したのちに,ビジュアルを認識する,という形になっている.

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