このベンチに座ると,隣に誰も座っていないのに,誰かが座っているような感覚を体験することができます.それは,椅子に座った人の行動を振動として記録し,遅延させて椅子の振動を通じて伝えることで,この椅子に座っていた誰かの行動を再現しているからです.
また,聴触覚を通して人の存在を感じることで,体験者の行動がどのように変容するのかを考察しようとしています.
制作:早川裕彦,南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
企画協力:渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所,NTTサービスエボリューション研究所)