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《工場設備の動き》 [2016] “Factory equipment in motion”

荒牧悠

《工場設備の動き》

作品解説

工場では,いろいろな機械きかいがさまざまな目的もくてきのためにはたらいています.こうした機械は,ふだんは機械自体をじっくり見ることはあまりありません.働いていない機械だけを見ると,これは何を作る機械だろうと思うことが多いかもしれません.この作品は,工場の機械の動きに注目して,チョコレート工場の機械が材料ざいりょうを「まぜる」,「はこぶ」,「かたからはずす」,「すりつぶす」などの動きなどを取り出して,そのまねをしています.それらをじっくりながめてみると,思いもよらない動きの面白さ,美しさに気づくことができるでしょう.


荒牧悠は構造や仕組み,人の認知に注目した作品を制作しています.さまざまな素材を手で確かめながら,それぞれの素材の特性から生まれる形態を,動いたり動かなかったりするオブジェとして発表しています.なにをするための機械なのか,その形や動きだけでは想像することがむずかしい機械たち.しかし,その動きはどこかエレガントだったり,引き込まれてしまうようなおもしろさに満ちています.

この作品では,その動きに着目して,工場でのチョコレート製造機械などの動きが,動くオブジェとして制作されています.そこには機能から(労働から)解放された機械たちの,純粋な機械の動きの美しさが現われてくるようです.

本作品は,2016年から2017年に,21_21 DESIGN SIGHT で開催された,企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」のために制作されました.

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