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《月の光に:蓄音器のために—エドアード・レオン・スコットとモホイ=ナジ・ラースローへ—》 [1860/1923/2015] “Au Clair de la Lune on Gramophone—For Édouard-Léon Scott and László Moholy-Nagy—”

城一裕

《月の光に:蓄音器のために—エドアード・レオン・スコットとモホイ=ナジ・ラースローへ—》

作品解説

技法:予め吹きこまれた音響のない(もしくはある)レコード

「再生する楽器であるグラモフォンから再生ではなく創造する楽器をつくること,そしてあらかじめ吹き込むべき音響なしにいきなり必要な溝をそこに掘り込み,そのレコード盤上で音響という現象じたいを発生させるようにすること」モホリ=ナジ(1923)これまでに,コンピュータ上で描いた波形をレーザー加工機やカッティングプロッタを介し様々な素材の上に直接溝として彫り込む,という技法を用いて,このモホリ=ナジの提言を幾つかの形で具現化してきた.
本作品では,1860年にフランスの発明家レオン・スコットが記録した(現段階で)人類最古の録音と言われるフランス民謡「月の光に」を,前述の提言と同時代の装置である蓄音器で奏でるべく,その高い針圧に耐えうる素材の吟味をおこなった.最終的には旧来のレコードの原盤とほぼ同一のアルマイト処理されたアルミ板にラッカーを塗布したものを用いることとなった.

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