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From: ITO Toyo : 2 May 1997 |

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伊東豊雄建築設計事務所より,我々の最初の返信をお送りいたします.
最初の段階で我々は,とりあえず敷地に何か操作を加えることで,このメディアを 介して公開された計画,我々の敷地周辺のシグニチャーズの建築家,あるいは磯崎
新という建築家に向かって何らかの問いかけを始めたいと思います.巨大な電子空 間の中でこれから展開するであろうこのゲームに対して,即座にそれに不参加や問
い直しをするのではなく,まず何らかの発信を開始します.以後の応答の中で,我 々は自身ののスタンスをより明確にできるのではないかと考えております.
今の段階ではゲームを開始させるための何かのとっかかりを用意することが必要か と思います.我々に与えられている具体的な前提条件は
1.建物(敷地)の形状(フラスコのような,円とそこから管がのびたもの)
2.「仙台」という都市の名前
の2つのみです.
とっかかりをつくるために,我々は今回はあえて敷地の形状にのみ注目したいと思 います.フラスコ型の形態についてです.
我々はこの敷地に,あえてその形態が似ているという理由(だけ)で,事務所の過 去のプロジェクトである東京フロンティア計画(1995)を無造作に並べてみようと
思います.海市敷地のフラスコの円の径にまで拡大した宙に浮いたリ ングを,模型として制作,設置してください.
博覧会当時のこのリングは宙にういた一種のプロムナードで,内側の円形は博覧会会場の中の大きな通過空間として計画されていました.今後の過程のなかでこの
リングが溶けだして,海市のなかである種のネットワークを築いていくようになる のではないかと考えています.あるいは周辺の海や川にリングが延びていくような
ことも考えられます.やがてそうした過程の中で,妹島さんなど我々が知っている 建築家との間の連結,調停などもでてくることになるかもしれません.
そちらの応答,周辺の建築家の反応を期待します.よろしくお願いいたします 伊東豊雄建築設計事務所
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制作:磯崎新アトリエ
computer generated image by Arata Isozaki and Associates
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2回目の応答をお送りします. 今回はリングの内側に水を引き入れ,浅い「水がめ」のようなものをつくることを
提案します.
円形の水場は憩いの場となるだけでなく,総合的な水の管理が行われる場ともなる でしょう.つまり,ここで水質,島の各所への水の供給量などがチェックされるわ
けです.
我々の敷地は海市を貫いて流れる運河の入口に位置しており,そのような場として ふさわしいのではないかと考えます.
この水が海市の中でネットワークを作れないでしょうか.
他のsignituresの敷地との水による連結も考えています.
伊東豊雄建築設計事務所
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制作:磯崎新アトリエ
computer generated image by Arata Isozaki and Associates |
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