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From: YAMAMOTO Riken & Field
Shop + Akira Fujii: 12 June 1997 |

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私たちは,境界壁設置工場です.新しい建築がつくられる毎に,私たちのプラントから“壁”を
出荷し隣り合う建築相互の境界壁を自動的に設置します.
設置後の“壁”の取り壊し・改造等は自由です.隣り合う建築相互の関係に基づいて,自由に 取り壊し・改造してください.
この作業を通して,建築と建築との間に起こる出来事=“関係”を目撃することになるのです.
尚,境界設置については,以下の要領で行います.
①ある領域Dと点P(P∈D)との距離を次のように定義する.
d(P,D)=inf{d(p,q),q∈D}
距離εの平行閉曲線
②領域Dに対し,距離がεの点の集合を考える.
C={c|d(c,D)=ε}
領域Dから距離がεということは,cからDへの距離がεということで,即ち,Cは距離εの 平行閉曲線になる.
③領域がnヶあるとき,領域Di(i=1,2,…,n)についての距離εの平行閉曲線Ciを考える.
平行閉曲線CiとCjとの交点は,Di,Djへの距離が共にεとなる特異点である.
④距離εを変化させながら平行閉曲線を描くと特異点群が得られるが, この軌跡がDiとDjの境界になる.
平行閉曲線群の特異点の軌跡.
山本理顕設計工場+東大生産研/藤井 明 共同プロジェクト
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①画面に細かいグリッド(300×300)をかける.グリッドの交点で陸上にあるものについて,
最も近い敷地(領域)を探し,その敷地と線分で結ぶ.(所属する敷地の色で線分を表現している)
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②各敷地からの平行閉曲線群を描く.コンターがなめらかではなく, 折れ曲がった点が特異点である.
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②各敷地からの平行閉曲線群を描く.コンターがなめらかではなく, 折れ曲がった点が特異点である.
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④ ②+③
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制作:磯崎新アトリエ
computer generated image by Arata Isozaki and Associates |
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