1997年にICCが開館してから20年,かつてはまだ一般的には認知されていなかったメディア・アートは,現在のようにテクノロジーが社会に浸透した環境において,より現実的に社会に機能し,作用するようになっています.ICCとメディア・アートにおけるこの20年,現在にいたるまで,メディア・アートを取り巻く環境は変化し続けていますが,テクノロジーは私たちの想像力を刺激し,拡張し,それまでにない新たな地平を切り開く感性を育んできたと言えるでしょう.
このシンポジウム「メディア・アートの源流とその変遷 メディア・アートとICCの20年」では,開館時の展覧会からICCにゆかりの深いアーティストであり,そして特に日本において現在活躍するアーティストたちに多大なる影響を与えた岩井俊雄氏,同じく開館の年にICCで個展を開催したポール・デマリーニス氏,メディア・アートをより広範な歴史的パースペクティヴでとらえた研究活動を行なうエルキ・フータモ氏を迎えて,この20年とこれからの20年を考えてみたいと思います.
出演:岩井俊雄,ポール・デマリーニス,エルキ・フータモ
司会:畠中実(ICC)
プログラム
14:00–15:00 プレゼンテーション 岩井俊雄
15:00–16:00 プレゼンテーション ポール・デマリーニス
16:00–16:20 休憩
16:20–16:50 プレゼンテーション エルキ・フータモ
16:50–18:30 ディスカッション