今年のICC キッズ・プログラムは,メディア・アート作品をかたちづくる要素に着目します.私たちが見たり聞いたり感じたりできる,いろいろな感覚が組み合わされて表現されているのがメディア・アートの特徴のひとつです.不思議に思える作品も,私たちの日常的な出来事からヒントを得て作られていたりします.そのような作品をかたちづくる要素のひとつひとつを探すことで,作品への理解を深めることをテーマにしています.
音を見る,動きを聞くというような,普段,自然に行なっていることを改めて気づかせてくれる作品,タブレット上を動き回ることで,人が指でするのと同じようにコントロールできるロボット,失敗のように見えることの中から良さを見出して表現した編み物,アニメーションとして見えるための仕組みを自分で探したり考えたりできるターンテーブル,コンピュータが複雑な仕事をするのも,単純な働きの組み合わせからできていることがわかる作品,などを展示します.
作品を体験し,気づくというフィルターを通して,メディア・アートの要素を見つける探検に出かけよう!