インターネット・リアリティ研究会は,エキソニモ(千房けん輔,赤岩やえ),思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也),栗田洋介を中心に,2011年7月に開催された座談会「インターネット・リアリティとは?」をきっかけに発足しました.
わたしたちは現在,常時インターネットにアクセスできる/している状態で生活しています.そこでは,さまざまなサーヴィスを介して自分の行動や好きなものなどをネットで公開し,友人や家族,はては国籍や国境を越えた見ず知らずの人たちが今どこで何をしているのかという行動や状況を,ネットを通じて想像することができます.このような,インターネットそのものが日常を映すメディアとしてわたしたちの意識に浸透した状況において,わたしたちが感じるリアリティもまた変容しているのではないでしょうか.
そのような問題意識を元にした座談会を経て,その後展覧会「[インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ」を企画,展覧会会期中もさまざまなゲストを交えた座談会によって議論を深めていきました.インターネット・リアリティ研究会は,このICCのホームページ内を研究会の発表の場として,展覧会以降も継続して活動を行ないます.これから順次,座談会の採録やさまざまなテキスト,また映像の記録などを公開していきます.